2019-01-01から1年間の記事一覧
パイ包みパテの新世界チャンピオンは日本人 ツカモト・オサムが今回の審査会を制した。おめでとう。 賑やかで緊張した1日が終わり、パイ包みパテ(pâte en croûte)の世界チャンピオンが、2019年12月2日に新たな勝利者に与えられた。ツカモト・オサムは、2017…
グローバル化の統治は分断している ジャン=ポール・ポラン 自由貿易という強迫観念や金融化、環境破壊に対して、国家間で協調した政策的手段、公的投資、企業の長期的展望をもった戦略を構築し直さなければならない、とこの経済学者は考える 気候温暖化の危…
精神分析における雪の女王 あのディズニーのヒロインが、そのアイデンテティの追求をまざまざと描いた素晴らしい続編で、スクリーンに戻ってくる アナと雪の女王2 親たちが、ディズニー・スタジオの最終兵器であり、アニメーション映画としては興行成績でこ…
ナルミ事件:捜査が終わり、チリ人容疑者の海外引き渡し請求がなされた ブザンソンで一人の日本人女子学生が消息不明となってからほぼ3年が経つが、その遺体は未だにまだ見つかっておらず、捜査員たちはチリに帰った元カレの有罪を信じ、彼に殺人の判決を下…
文化における覇権(hégémonie culturelle) この概念は、イタリアの共産主義の知識人、アントニオ・グラムシが作り上げたもので、権力の掌握が知性を介することを思い起こさせる。皮肉なことに、今日では右翼が、世論をめぐる闘争で勝利するためにこの理論を持…
カトリーヌ・ドヌーヴ 非常に限局的な血管障害をきたす 2019AFP カトリーヌ・ドヌーヴ 76歳は、「虚血性血管障害(un accident vasculaire ischémique)をきたしたが、それは非常に限局的であって回復可能(reversible)だ」ということが、代理人クレール・ブロ…
ヌテラはもうエリック・ゼムールの放送の前にCMを放映しない パリ・プルミエルでエリック・ゼムールの放送の前にCMを流したことで、ある活動家グループにツイッターで晒され、尻込みしたヌテラはCMを引き上げる。 ヌテラ(Nutella)はパリ・プルミエルのエリッ…
LGBTの人々が、ある女性議員の「ヘイト・スピーチ」に対して立ち上がった 与党の議員 スジタ・ミオが、レスビアンやゲイを「生産性がない」人々呼ばわりし、さらに「このひとたちに納税者の金を使わなければならないのか疑問に思う」とも言った。 7月27日、2…
韓国がニツポンとの軍事情報共有協定を破棄する ペンタゴンは、この地域のアメリカ政府の2つの同盟国間で緊張が増している状況での韓国政府のこの決断に「とても失望している」とした。 合衆国のアジアにおける二つの同盟国間で緊張が高まっている。8月22日…
Nous sommes en vacance d’été !
ニツポンでの参院選がアベの憲法改定プロジェクトを危うくしている 大勝したにもかかわらず、首相は参議院での3分の2の議席を取りそこねてる ニツポンの連立政権は、7月21日の参院選で参議院で手堅く過半数を獲得した。しかし、ニツポンの首相のこの勝利は、…
京都: 容疑者の精神科的前歴 アオバ・シンジは34名を殺害し自らも重度の火傷を負った その経過で34名が亡くなった京都のアニメーションスタジオ、キョーアニ(KyoAni)の爆発から24時間が経過し、この事件における第1容疑者の人物像が明らかとなってきている。…
彼女はこんなふう、マリオン・マレシャル 過去に神童だった人たちの受難が十分に語られることはないでしょう。黄金の歌声を持つスペインの小さな歌手、ホセリートは、バラ水の映画で観客を涙させた時13歳でした。彼は1990年代の初めに武器と麻薬の密売でアン…
モーリス・レヴィ より人間的なリベラリズムのために 20世紀の間ずっと私たちは2つの体制の対立の中で生きていた。共産主義には平等の理念があり、しかしそんなものはみつからず独裁制となり、そこには自由の剥奪、強制収容所、経済の悪化。そして資本主義に…
翻訳は綱渡りの業 日本語翻訳者で作家のコリーヌ・アトランは、三島をあらためて翻訳しなおすことが必要だという。この問題に関する複数の作品と新たな翻訳が刊行されるにあたって、彼女はある言語から別の言語への「渡し屋」という仕事の特殊性も挙げる。 2…
ジュリア・クリステヴァ ヨーロッパ文化はより強固なヨーロッパのための手段である ル・モンド紙の論壇において、この文筆家でもある精神分析医は、ヨーロッパの文化空間は、その重層的なアイデンテティー、多言語使用、女性と個人の人権の文化によって、イ…
二つに分断されたフランスの図式 県ごとのレヴェルでは、今回のEU選挙の結果は共和国前進と国民連合との対決という形になった。 このEU選挙でまず驚くのはその投票率で、登録有権者の半数以上(50,1%)が投票に出向いていて、つまり2014年よりも7,7ポイント多…
「ネオリベラリズムは息切れしている」 この哲学者にとって、アメリカのジャーナリスト ウォルター・リップマンの影響から生まれた生物学的な論文が、この数十年間で政界をおかしくしてしまった。 そして市民は「適応するんだよ」と諭されている。 黄色いチ…
「誰か他の人じゃなきゃ、でも他に誰もいない」:マリーヌ・ル=ペンの国民連合に投票する諦めきった人たち マリーヌ・ル=ペンは期待を裏切ったのだが、多くの有権者は再び彼女に信頼を寄せるのだ。やむを得ずに。国民連合の街、ヴィレル・コトレ(エーヌ)で…
セバスティアン・ルシェヴァリエー衰退期にあるニツポンの展望はあまりに単純である この経済学者は、ニツポンの主要な試練は、人口統計学上の試練もしくは国際的な試練である以上に、社会的な試練である。ニツポンは、共通の目的をめぐって国民の活力を動員…
ナルミ事件: 司法は容疑者がチリにいたままでもブザンソンでの訴訟を約束する チリから帰国し、ブザンソン検察官エティエンヌ・マントーはナルミ事件の容疑者の事情聴取について語った。行方不明となったこのニツポン人学生の元カレ、ニコラス・セペダは今回…
ナルミ事件:第1容疑者のニコラス・ゼペダがチリで尋問を受けることになった 若いニツポン人学生の失踪の原因ではないかと考えられているチリ人が、逃亡して自分の国に戻っている。 ニコラス・ゼペダ・コントレラスはクロサキ・ナルミを殺したのか。フランス…
ノートルダムの火災:喝采された消防隊と茫然となった群衆 ビデオ: 4月15日、パリ市民や旅行者からなる群衆が歌ったりノートルダム大聖堂の火災を見ようと集まる。 youtu.be 4月15日夜、パリの街並みは茫然となった。しかし、パリは沈黙してはいない。パリ市…
カルロス・ゴーンは自らを「陰謀の犠牲者」だと言う 1本のヴィデオで、現在勾留中の前ルノー社長は、ニツサンの幹部たちを非難した 「皆さんがこのメッセージをお聴きであれば、それはおそらく4月11日に予定されていた私の記者会見が開けなかったということ…
2020年トーキョーオリンピックの鍵となる人物の苦しい弁解 謎めいたロビイ活動が200万ドルを支払った理由とは。AFPの入手した尋問状況によれば、2020年トーキョーオリンピックの鍵となる人物、タケダ・ツネカズは、買収で12月に捜査に入るにあたって、パリの…
グリフォサートもミツバチの殺し屋なのです ミツバチは危機を切り抜けたわけではありません。ネオニコチノイドが最近禁止されたこともあって、この一年はミツバチたちにとっては有利に思われました。この殺虫剤は、蜂群崩壊症候群、養蜂家たちが沢山の巣箱が…
もう原発のリスクをとる必要はない フクシマから8年がたち、アメリカの安全機関の前会長は教訓が引き出されていないと判断している。 グレゴリー・ジャクゾーは、2009年から2012年にかけてアメリカの原子力安全機関、原子力規制委員会の会長であった。2011年…
カール・ラガーフェルドが彼の猫 シュペットを相続人に指名していた 著名なモードデザイナー、カール・ラガーフェルドが2019年2月19日に85歳で亡くなった。スターとなった彼のペット、シュペットと全く同様に、これでモードの世界も遺された孤児となってしま…
ニツポン: 報道機関からの質問とは、政府がその妥当性を判断する筋合いのものではない 国境なき記者団は、首相シンゾ・アベに、日本国民の知る権利を尊重するよう要請し、ジャーナリストたちからの質問には例外なく全て答えるよう、この主旨でその閣僚グルー…
沖縄が米軍基地プロジェクトを拒絶する 72%の住民がニツポンの首相が希望する設置に反対している 沖縄が首相アベ・シンゾに新たな屈辱を与えた。2月24日、ニツポンの南にあるこの小さな諸島は、住民投票を利用して、ナゴ市(沖縄本島北東部)のエノコ集落の沿…