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2015-01-01から1年間の記事一覧

中東では腰が引けてる日本

「イスラム国」という組織を叩くために国際的な同盟が設立されているなかで、ヨーロッパや中東における出来事などまるで「対岸の火事」であるかのように、日本が積極的にならずに済ませていることは難しい。7月に安保法案を議会で強行採決したその7月から(⁇)…

IARCモノグラム No. 240

国際癌研究機構(IARC) 世界保健機構(WHO) 報道発表 No. 240 2015年10月26日 IARCモノグラフによる赤身肉及び加工肉の消費に対する評価 フランス リヨン市 2015年10月26日ー 国際保健機構の癌研究機構である国際癌研究機構は、赤身肉及び加工肉の消費がもたら…

もうすぐ日本は南極海での捕鯨を再開する

日本はもうすぐ南極海での捕鯨を再開する1年以上の中断をへて、日本は、今から2016年3月末の期間における南極海での捕鯨を再開するつもりだと発表した。水産庁は11月27日に、国際捕鯨委員会に、この調査活動はIWCの改訂によって適切であろうとされた枠内で再…

日本は再び景気後退期に戻った

日本国首相 アベ・シンゾウにとっては痛恨の一撃である。ニッポン経済は再び景気後退に入っている。11月16日に政府が暫定的に明らかにした資料によれば、この第3四半期はGDPが0.2%減少した。今回の減少は、第2四半期にも記録されていた後退に続くものであり…

19世紀日本の社会主義的市民権

19世紀後半に近代化された非・西洋国日本は、1945年の敗戦とアメリカによる占領を待つことなく、社会主義的市民権を実現していた。「大正デモクラシー」(1912ー1926)は、民衆の反乱の機運のもとで始まった政治的にもそこそこ自由化された期間であり、この間…

ヴィルパン : 「私たちが戦争状態にあると信じ込ませことは罠だ」

このジャック・シラク政権の前首相にとって、マニュエル・ヴァルス、社会党、および野党によって流布された今回の戦意高揚のための演説は間違っている。 それは協調を乱す声である。しかし歓迎だ。15日にRTL/Le Figaro/LCIの番組Grand Juryに招かれ、ドミニ…

対決ー ドミニク・ド・ヴィルパン(前外相62歳) 対 マニェル・ヴァルス(現首相53歳)

(原文では、紙面を2列に分け、左をヴィルパン、右にヴァルスとして、対応する論点を左右に並列し比較している。)ヴィルパンー 「敵の思うツボにはまらないこと」 「私たちが戦争状態にあると信じ込ませることは罠です。」西側諸国のイラク介入に対して、国連…

襲撃後、安全保障にはいかなる対価も払うべきか?

国家を喪に服させ、トラウマを与えた恐ろしい襲撃から3日がたち、共和国大統領は、テロリスト聖戦主義がフランスに与える恐怖に対抗しうるものとならなければならない。11月16日にヴェルサイユにて行われた両院議会にて、明らかに彼はそうなっていた。今回の…

フランソワ・オランドが憲法改定を発表する

大統領は、全権委任と戒厳令に関する条文の改定を希望しており、そのうえ緊急事態法の3ヶ月間の延長を発表した。 襲撃から3日がたち、フランソワ・オランドは、ベルサイユで行われた両院会議において、議員たちが見守る中で1分間の黙祷を行った後、議会に向…

インタヴュー マーク・サジュマン「彼らは狂っても、精神病者でもなく、彼らはイデオロギー化されているのです」

テロリスト心理学の専門家であるかつてのCIA職員が、13日のパリ襲撃の特殊性を解明する。彼によれば、ジハディスト、それは自らをある想像上の共同体を守る戦士とみなしているのだが、これに対抗する闘いの鍵は、改悛しシリアから戻ってきた人たちの情報機関…

社説 パリ多発襲撃事件: 恐怖と冷静

フランスは戦争状態にある。全体主義的で、無差別で、恐ろしく殺人的なテロリズムに対する戦争である。私たちはそれを、本年1月のパリにおけるシャルリー・エブドとリュパーキャシェーに対する襲撃事件から分かっていた。1月11日のフランス国民の臨時動員に…

社説 幸福を殺すこと

彼らの目的はただ一つ、自由を圧殺することだ。殺人者の照準の中には400人ほどの人間、死者や負傷者が映っていたが、彼らに対して私たちは、魂そのものから悲嘆にくれる。しかし、また理念もある。自由という理念である。「悪行と堕落の首都」、「偶像崇拝」…

国防会議をうけた声明

フランス国 大統領府 2015年11月14日親愛なる国家の同胞の皆様昨日パリおよびサン・ドゥニ フランススタジアム近辺にて行われたことは、戦争行為(un acte de guerre)であって、戦争に直面し国家は適切な決断をしなければなりません。テロリスト集団(armée te…

国境での検査の再開

オランドは、13日夜のパリにおけるテロ事件をうけて、国家の緊急事態を宣言し、国境における検査業務の再開を発表した。フランソワ・オランドは、13日夜に行われた大統領演説のなかで、今回の非常事態宣言とあわせ、「フランス国の国境閉鎖」を発表した。大…

電離放射線への業務被曝における癌のリスク: フランス・イギリス・アメリカ合衆国における後ろ向きコホート研究 (INWORKS)

(要約: abstract)研究にあたっての設問 低線量の電離放射線被曝は固形癌のリスク増加と関連しているのであろうか。 方法 このコホート研究では、フランス、イギリス、アメリカ合衆国において、電離放射線への外部被曝に関する詳細なモニターデータを有する30…

公開討論: 破壊欲動の新たなる諸形態

パリ-ソルボンヌ大学精神分析学助教授 Hélène L'Heuillet アルカイダから始まりダーイッシュにかけて、ある状況が認められるようになりました。それは、誰もがもっている破壊への欲動が新たな形を取りつつ、テロリズムもジハディズムもすっかり変わってしま…

ユネスコが日本政府と中国との歴史に関する対立を再燃させる

中国政府と日本が、歴史の領域でまた対立した。今回はユネスコが原因となった論争である。日本政府は、中国政府が世界記憶遺産に提示した南京大虐殺(1937-1938)の登録を告発しており、国連組織の分担金を減額するとも脅し(menacer)ている。今回の登録は、14…

François Heisbourgとの対談 戦争は世界規模となっても世界大戦とはいわない

国際戦略研究所の所長によれば、現在の世界の危機と地政学的紛争は、いずれの世界大戦よりも、むしろ30年戦争の時期を彷彿とさせる。シリアにおける戦争は、ローラン・ファビウスが示唆したように、世界的な軍事衝突となってしまうのでしょうか。 第三次世界…

シリア: 世界規模の紛争となる「リスクはある」とファビウスは警告する

10月5日にEurope 1に出演したフランス共和国外務大臣は、「軍事衝突がすっかり宗教的なものとなるリスク」に対して警戒を呼びかけた。インタヴュー シリアにおける戦闘が、世界規模の軍事衝突となってしまう可能性はあるのでしょうか。10月5日にEurope 1に出…

日本でピケティは、アベノミックスで増大する格差をマークする

「日本国首相、アベ・シンゾウは道を間違えている」これが、先日のフランス人経済学者トマ・ピケティの日本訪問から体得した教訓であるとして多くの解説者たちが語っていることである。世論の関心は「イスラム国」による日本人人質の殺害に流れたものの、同…

日本は、あまり役に立たない26の人文・社会系学部を閉鎖する

日本の26の大学が、人文科学部および社会科学部を閉鎖もしくは縮小する意向を発表した。これは6月8日にシモムラ・ハクブン文部科学相が日本の86国立大学の学長に対して発した文書を受けたもので、そこでは「社会の要求に対してより役立つ分野を促進するため…

日本政府は南京大虐殺の記憶遺産登録を遺憾に思う

日本政府は、南京大虐殺の関連文書がユネスコ記憶遺産に登録されたことに対して不満を隠そうとしない。今回の登録の決定は、登録を提案された40ヶ国から発行された人間性に関する遺産となりうる文書の審査を担当する、ユネスコ国際諮問機関の会議において、2…

岸辺の旅 : 亡霊の足跡をたどる記憶の遍歴

Le mondeの意見ー CHEF-D’ŒUVRE 一日の仕事を終えて東京の自宅に戻った若きピアノ教師 瑞希は、混乱した心で一人白玉を作り始めた。低い息遣いの音とともに、そこで場面が切り返され、窓辺に一人の男が姿をあらわす。それは彼の夫 優介であり、彼は3年前に海…

日本 : 安保法案が成立し、平和主義が終わった懸念

議会での小乱闘、だまし討ちの決議、デモ行為、請願書、複数の不信任動議... 異論の多い国家安全保障に対する法案が国会で採択され、緊張した数ヶ月間の討論が終わった。賛成148名・反対90名により、9月19日の早い時間に、参議院は第二次大戦以来初めてとな…

アベ・シンゾウのあいまいな日本

社説 作家オオエ・ケンザブロウが、1994年のノーベル文学賞受賞にあたってストックホルムのスピーチにて用いた「あいまいな日本の私」(Gallimard, 1995年)というスピーチには、8月14日にアベ・シンゾウ首相が太平洋戦争終結70年記念に際して行った声明を受け…

原子力: 戻ってきたけど後退してた日本

社説フクシマの惨劇から4年がたち、その後当時稼働していた48の原子炉を予防的に停止してから、日本は原子力に再び火を灯した。8月11日のセンダイ原発1号炉の再稼働は、他の原子炉の再稼働の先駆けであり、アベ・シンゾウ首相の保守的な政府にとって勝利とな…

ヒロシマ:日本のメディア報道、アメリカメディアの報道

1945年8月6日、アメリカは日本の都市ヒロシマ上空で最初の核爆弾を投下し、14万人の犠牲者をだして第二次世界大戦に終結をもたらした。 核爆弾によるヒロシマ爆撃70周年は、日本のメディアではもちろん、アメリカのメディアと同様に忘れ去られてはいない。19…

日本は最初の核爆弾を忘れていない

8月6日8時15分、ヒロシマにて鐘が鳴り、数万人の人々が黙祷した。70年前の1945年8月6日、この街の上空を高高度で飛行していた一機のB29・エノラゲイが、16キロトンのTNTに相当する破壊力をもち、地上に4000℃の高温をもたらすウラン爆弾を投下した。着弾時か…

ミヤザキ・ハヤオ、汎神論から政治的立場へ

1945年8月15日に太平洋戦争を終結させた、日本の敗戦70周年の記念式典の直前となって、日本のアニメーション映画の巨匠ミヤザキ・ハヤオは、夢と想像の人物から政治に関与する人物となった。日本のジャーナリズムを信用せず、7月11日に東京で彼は、20人ほど…

日本は平和主義の立場をやめる

社説 おそらくこれは、1945年以後のアジア太平洋地域において最も重要な戦略上の激震の一つとなるであろう。日本が戦争することを自らに容認する。理論上は少なくともそうなる。国内的には自らのアイデンテティの、そして対外的には肯定的なイメージの中心的…