[調査・レポート]

2024年1月29日(月)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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　ノークリサーチは、国内の中堅・中小企業におけるローコード/ノーコード開発ツールの社数シェアと用途を調査した。調査対象企業/回答者はは年商500億円未満の中堅・中小企業1300社で、情報システムの導入・運用管理、製品・サービスの選定・決済権限を持つ職責者から回答を得た（関連記事：RPAツール導入シェア1位は「WinActor」、2位は「BizRobo!」─ノークリサーチ）。

図1：導入済みツールのシェアと、導入予定ツールのシェア（出典：ノークリサーチ）
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　調査では、「超高速開発ツール」「PaaS」「カジュアルデータベース」「グループウェア関連」「CRM、基幹系システム関連」「iPaaS/データ連携ツール」の6種別の下、40製品の導入済み/導入予定の社数シェアを集計・分析している。

　導入済みツールのシェア1位は、ジェネクサス・ジャパンの「GeneXus」で、21.8％だった。上位10製品のうち7製品が超高速開発ツールに分類され、上位5製品はいずれも超高速開発ツールである。

　一方、導入予定ツールの1位はサイボウズの「kintone」（15.5％）、2位は日本マイクロソフトの「Power Apps」（14.5％）とPaaS型ツールが上位に入った。ノークリサーチは、「超高速開発ツールとPaaS型ツールが主要な種別である状況は変わらないが、今後は後者のシェアが高まっていく」と見ている。

　図2は、6種類の分類ごとの導入率である。超高速開発ツールが79.7%と突出し、PaaS、iPaaS/データ連携ツールが続いている。「昨今は超高速開発ツールでもクラウド形態を選べるが、現時点でもオンプレミスでの導入が多い。オンプレミスでは超高速開発ツール、クラウドではPaaSが多い。また、既存の業務システムとの連携手段としてiPaaS/データ連携ツールが選ばれている」（同社）。

図2：ローコード/ノーコード開発ツールにおける種別ごとの導入率（出典：ノークリサーチ）
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●Next：ローコード/ノーコード開発ツールの用途の傾向