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[事例ニュース]

静岡県、RAG構成の生成AIを本庁全職員で利用開始、文書の審査など複数用途で効果を確認

2024年12月16日(月)IT Leaders編集部

静岡県(県庁所在地:静岡県静岡市)は、RAG(検索拡張生成)構成の生成AIシステムを本庁全職員で利用開始した。エクサウィザーズの自治体向け生成AIサービス「exaBase 生成AI for 自治体」の検証を2024年7月から行い、同年12月より文書の審査、問い合わせ対応や資料作成などの業務に活用、行政業務の生産性向上を図る。エクサウィザーズが2024年12月13日に発表した。

 静岡県は、RAG(検索拡張生成)構成の生成AIシステムを本庁全職員で利用開始した。エクサウィザーズの自治体向け生成AIサービス「exaBase 生成AI for 自治体」(画面1図1)の検証を2024年7月から行い、同年12月より文書の審査、問い合わせ対応や資料作成などの業務に活用、行政業務の生産性向上を図る。

画面1:「exaBase 生成A」の画面例(出典:エクサウィザーズ、Exa Enterprise AI)
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図1:「exaBase 生成AI」のRAG構成 (出典:エクサウィザーズ、Exa Enterprise AI)
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 検証フェーズでは、各種の法令・要綱・要領、解説書、マニュアル、資料検索、文章の要約・作成・校正などにおいてRAG構成の生成AIシステムの効果を確認した。主に以下のユースケースを検証している。

  • 文章要約:大規模災害査定のポイント要約、100本以上の動画グループのカテゴリ分け
  • 問い合わせ対応:文書事務や会計事務相談の業務における問い合わせ対応を支援
  • 文章・資料作成:同県の行政に関するFAQ、公式X(旧Twitter)アカウントの投稿文案作成
  • 文章校正:文章の誤字脱字チェック、SNSの各ガイドラインへの適合性チェック
  • 評価・審査:予算要求関連資料の評価・審査
  • データ分析:地域幸福度(Well-Being)指標における主観データと客観データの関係性分析

 静岡県が導入したexaBase 生成AI for 自治体は、地方自治体専用ネットワークのLGWANで利用でき、指名ユーザーではなく同時接続数による課金という行政機関向けのライセンス体系を採用しているのが特徴。行政業務のプロンプトテンプレートも用意している(関連記事exaBase 生成AI」がナレッジへの取り込み/連携を強化、Word/Excel/Boxなどに対応へ)。

関連キーワード

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