お台場とは東京都港区、品川区、江東区の東京臨海副都心地区を総称するエリアである。
現在一般的に「お台場」と呼ばれるのは台場・青海・有明の三地区を指すことが多い。
平成以降に本格的な開発が行われ、フジテレビ本社(1997年移転)や東京ビッグサイト(1996年完成)、パレットタウン(1999年開業)、ダイバーシティ東京(2012年開業)がこの地にできたことから次第に東京ベイフロントの中心地として注目されるようになった。
東京中心部からは鉄道ではゆりかもめやりんかい線、高速道路では首都高速湾岸線や11号台場線によって接続している。
江戸時代末期、黒船襲来によって揺れた江戸幕府は江戸防衛のために台場[1]を江戸沖に築くこととなった。品川沖には11基程作る予定であったが、実際に建設されたのは5~6基程度、しかも実戦で使用されることなく明治維新を迎えた。その後、この地域が埋立により誕生した際にその台場の一部がこの地域に含まれていたことから「御台場」から転じてこの「お台場」という俗称が生まれた。
昭和末期までにこの地域に建設された目ぼしい建物と言えば船の科学館、有明テニスの森、有明コロシアム程度しかなく、まさに「僻地」と呼ばざる得ないほどの場所であったが、1980年代後半に起こった空前の好景気であるバブル景気に乗り、この地にオフィス街を建設する東京臨海副都心計画が誕生。さらにこの臨海副都心計画と合わせ、この地で「世界都市博覧会」という地方博覧会を開催する計画も立案され、平成に改元された1989年に本格的な開発がスタートする。
首都高速11号台場線、ゆりかもめ、そしてその2線も使用するレインボーブリッジが建設され、お台場の交通インフラの基礎工事が終わったところで大きなターニングポイントを迎える。1995年、東京都知事選挙で放送作家・タレント出身で国会議員も務めた青島幸男が当選。この選挙の際に掲げていた「世界都市博覧会開催中止」という公約を実行したことから、本来博覧会のパビリオンが建設される予定だった広大な土地が突如建てるものがなくなってしまうという事態に陥ってしまう。街そのものを作る臨海副都心計画の開発は続行したものの、すでにバブル崩壊を迎えて進出を見込んでいた企業のキャンセルが相次いでおり、さらに起爆剤のつもりだった都市博も中止したことで宙に浮いてしまった建設用地を東京都は期限付ながら廉価で貸出を行う苦肉の策を行った。その土地を借り上げて建設されたパレットタウン、大江戸温泉物語といった商業施設により、当初東京都側が計画していた「オフィス街中心の新都心」から「ショッピングモールや高層マンションを中心とした郊外型商業エリア」へと街の毛色を変えていくこととなる。
お台場へのアクセス路線であるりんかい線(1996年部分開業)が2002年に大崎まで延伸され、その際にJR埼京線との相互直通運転を開始。これにより渋谷・新宿・池袋といった既存の東京副都心部やさらにその先のさいたま新都心・大宮・川越方面まで一本で繋がったことからさらに発展へと向かった。ゆりかもめも2006年に豊洲まで延伸され、同じく東京ベイフロントの重要地区として注目を浴び、近年では観光資源としても注目されている豊洲市場(2018年に築地より移転)も抱える豊洲とも連結したことで相乗効果が生まれている。
2020年代に入ると借地をしていた土地の期限を迎える場所が見られるようになった。これにより大江戸温泉物語が閉館した。また、東京都から土地を購入していたパレットタウンも元々期限がある前提で建物を作っていた関係で建て替えが決まり営業終了が決定。今後、お台場は新たな街づくりが行われることになる。
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最終更新:2024/12/26(木) 16:00
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