ArmAとは、
以下、1.について説明する。
概要
Armaシリーズは、Operation Flashpoint(OFP)を開発したBohemia Interactive Studioが手掛けるPCゲームである。
2006年欧州で先行発売された「Arma: Armed Assault」では、Xbox版OFPより改良したゲームエンジンを使用し、グラフィックの向上が図られた。2007年にはワールドワイドでリリースさらに拡張の「Arma : Queen's Gambit」が発売、シングルミッション・新MAPの追加が行われている。2009年6月には三作目となる「Arma 2」が発売された。
その後2009年9月終わりごろスタンドアローン拡張版Arma 2:Operation Arrowheadが発表。ARMA2に様々機能を追加し2010年6月に発売。このARMA2:OAからDLC対応となり2012年10月までに全三作発売された。
2011年5月にArma 3が発表、さらなるグラフィック向上とアニメーションの改善・PhysXの導入など、今まで改良されてこなかった部分に始めて大掛かりな手が加えることとなった。Arma 3は2013年9月に発売した。途中、初代といえるOperation Flashpoint: Cold War Crisisの名前が使えなくなり、Bohemia InteractiveはOFP:CWCを、Arma: Cold War Assaultと改題した。
日本国内での販売について、初代ArmaはZOOが国内代理店として日本語マニュアル版を発売している。
Arma 2についても引き続きZOOが代理店となり、Arma 2を2009年7月31日に発売。Arma 2:OAは2010年7月2日に発売し、DLCのBritish Armed ForcesとPrivate Military Companyを収録したArma 2:レインフォースメントが2011年4月15日に発売された。
OFPの精神的続編としてのArma
このArmaシリーズはBohemia Interactive StudioがOperation FlashPointの精神的後継作として開発したゲームである。
Operation Flashpointを開発元であるBohemia Interactive Studioは、パブリッシャーであるCodemastersと方向性で仲違いし事実上決別となった。2002年のOFP:Resistanceの発売から音沙汰なかったBISだったが、2005年の終わりごろ突然Armed Assaultと題された動画が公開、それと同時に後のARMA2の原型であるGame2の情報も公表された。
ARMAはOFPの要素やインターフェイスを引き継ぎながら、グラフィックを向上させ他の現代戦FPSのように現代の軍隊で使用されてる機能をシミュレートしていることが今シリーズの特徴。
戦場シミュレーターと言われてはいるが、画面のインターフェイスは充実し普通のFPSと操作は同じであり、キー配置が独特なこと以外はそれほど他と違いはない。
このゲームの特徴はバトルフィールドシリーズのように歩兵以外にも戦車・装甲車・ヘリコプター・飛行機など数々の兵器を操ることができ、RTSのように分隊や中隊を操り、指揮官や司令官としても戦えることであるだろう。
ARMAそしてOFPの何がリアルかと言えば、死にやすく足を撃たれれば動けなくなる以外にも、そのマップの広さと交戦距離が必要によってはいくらでも伸びるところ。
敵AIもなかなかの賢さを持ち、シリーズとしては対人戦以外にもcoopが人気でマップ全土を使ったDomination!という40人以上参加できるcoopなどがある。
Arma: Armed Assault
Operation Flashpoint:Elite(Xbox)で使用したエンジンであるReal Virtuality 2の改良版を使用している。
物語は南北に国が分かれている架空の島、サーラニ島から始まる。南側の南サーラニ王国軍で軍事教練していた米軍は、突然のサーラニ民主共和国が侵攻してきたところに巻き込まれてしまう・・・。
・拡張版ARMA:Queen's Gambit
新たなユニットと兵器の追加、そして後日談として新たな2つのキャンペーンがプレイできる。
・ラーマニ紛争
サーラニ民主共和国軍の残党を追い、ラーマニ島へ特殊部隊が強襲をかける
・ロイヤルフラッシュ
サーラニ紛争から一年半後、統一されたサーラニへ数人の傭兵が派遣されるが・・・。
Arma 2
当初Game2としてOFPの直接的な続編として開発された。
開発ブログによると当初は以下の要素を取り入れようとした。
(Bohemia Interactive StudioのDeveloper's Blog、2007年10月1日のARMA 2 EXPECTATIONS記事から引用)
・RPG要素を取り入れたキャンペーン、そしてストーリーにダイナミックなイベントを導入。
・改善されたAI、特に近接戦闘(CQB)に関して。
・臨場感向上の為に、AIが挑発とハンドシグナルを使う。
・現実の地形を基にした、さらにリアルな地形。
・デュアル/マルチコアに対応したシステム。
・コンソール(家庭用機)そしてPCでのリリース。
ARMAとARMA2の開発は平行して行われ、ARMAより新しいエンジンであるReal Virtuality 3のエンジンが採
用されている。
開発当初、家庭用機でのリリースも考えられていたが、いつの間にか立ち消えてしまっている。(設定でXbox360コントローラーがボタン表示付きで使用できるのはその名残)
今作ではキャンペーンを4人coopで進めることが出来る。
・キャンペーンストーリーのあらすじ
内戦の危機が高まる架空の東欧国チェルナルース共和国。チェルナルースの首相から秩序回復の要請を受けたNATO軍は、アメリカ海兵隊第27海兵遠征隊を派遣することにした。当初順調に任務をこなしていた海兵隊であったが、チェルナルース北方にあるロシア軍が突然介入をしはじめた・・・。
ちなみに舞台であるチェルナルースの地形はチェコ北西部のウースチー州の州都、ウースチー・ナド・ラベム周辺を基に作られている。
Arma 2:Operation Arrowhead
ARMA2のスタンドアローン拡張版。
舞台をチェルナルース隣国である砂漠の架空の国タキスタンに移し、アメリカ陸軍の兵士として戦っていく。
ARMA2よりも新しく改良されたエンジンを使っているが、ARMA2:OAはARMA2と互換性がありOAのエンジンでARMA2をプレイできる。
・キャンペーンストーリーのあらすじ
チェルナルース紛争から三年後、隣国のタキスタンでカルゼキスタン(架空の国)に対する戦争勃発の危機が起きる。カルゼキスタンへの攻撃を阻止するためアメリカ陸軍を中心とした連合軍がタキスタンへ侵攻することにした。
今作も4人coopでキャンペーンを進めることが可能だが、同じ分隊の隊員といった立場ではなく、他の戦車部隊やヘリ部隊といった立場で戦うことになっている。キャンペーンで国連治安維持部隊として統一されたチェルナルース国防軍が登場するといったサービスもある。
後日談、そして新ユニット追加としてDLCが存在し、以下の三つが販売中である。
・British Armed Forces
イギリス陸軍のブライアン・フロスト軍曹としてOperation Arrowhead(アローヘッド作戦)後のタキスタン治安維持作戦、Operation Crimson Lance(クリムゾンランス作戦)に参加する。このDLCでは英軍キャンペーン追加と各種イギリス軍車両・武器・ヘリコプターが追加される。今回キャンペーンcoopはなし。
・Private Military Company
主人公は引き続きブライアン・フロスト。イギリス陸軍を除隊し民間軍事会社であるION社に入社、再びタキスタンの地を踏むことになる。元アメリカ陸軍のマークスマンを務めた日系人ヘンリー・アサノを相棒に添え、物語はクリムゾンランス作戦後の不安定なタキスタンで旧タキスタン政府が行ったの核兵器製造計画の痕跡を探っていく。だがその先に見たものとは・・・。
このDLCではXM8ほかAA12と新マップなどが追加される。
今作はキャンペーンcoopが可能、2人で進めることが出来る。
・Army of The Czech Repablic
開発元のBohemia Interactiveがある自国のチェコ軍をテーマにしたDLC、物語はOperation HarvestRed(血の収穫作戦)後のチェルナルースで戦争犯罪人を追い詰めるミッションである。このDLCで追加されるユニットはチェコ軍装甲車両ほかCZ805 BREN A1など現代チェコ軍の兵器や武器が使えるようになる。今回キャンペーンcoopはなし。
Arma 2:Free
ARMA2 Freeは2011年6月からARMA2マルチプレイ部分を無料化したものだ。
ARMA2既存のサーバーでプレイすることが可能で、製品版を持っているプレイヤーと一緒にaddonを使用してないサーバーでプレイすることが出来る。他に利用できる機能はミッションエディターで一通り弄ることが可能。
ARMA2:Free版で制限されていることは以下の通り
・addon※とMODが使用できない。
・グラフィックの設定で、設定できる上限が決められている。
・シングルミッション、キャンペーンが利用できない。
このARMA2:Freeではデモ版よりもバージョンが上がっており、軽さも違うのでデモ代わりにプレイしてみるも出来る。
ダウンロードはSteamまたは公式ですることできるが、公式からサービス終了が発表されている。
※addon、ユニットや武器を単体でARMAに追加すること。ただ追加するだけなのでミッションエディターから利用することになる。
Arma 3
ARMA3は2011年5月に開発を発表。以下の要素を実装するよう目指して制作されている。
(Bohemia InteractiveStudioの2011年5月19日ニュース、ARMA3 UNCOVERD!から)
・シングルプレイヤーとキャンペーン
孤独な獲物から軍司令官へ進化出来るオープンエンド&ストーリー主導型キャンペーン。
・車両と兵器
航空機、車両、船舶など多彩な乗り物の操作、拳銃から洗礼された兵器プラットフォームまでをシミュレーションする。
・兵士のカスタマイズ
ユニフォームの選択、武器のカスタマイズ、装備の選択。
・物理シミュレーションとアニメーションの改善
PhysXの車両シミュレーションを採用し、ゲーム内での新アニメーションと連動する。
・豪華な本物の地形
現実の地理データから本格的な地中海の島をモデル化した最高のミリタリー戦闘体験。
・マルチプレイヤーゲームプレイ
WindowsとLinuxの両方で専用サーバーのサポートと、対戦とcoopを提供。
・拡張性とMOD
直観的かつ使いやすいミッションエディターを使い、様々なミッションを設計し製作できる。
2011年のE3ではまだ実装途中をいった感じだが、2012年のE3からより洗礼された姿が確認できる。
2013年のニュースで島の名前がベースとなったリムノス島(英: Lemnos)により近い名称であった"Limnos"から完全に別の名称となる"Altis"島に変更された。これはギリシャでのBIS社員拘束事件を経た結果「このLimnosという名前の島を使い続けるモチベーションが無くなってしまった」と発表されている。
新エンジンReal Virtuality 4を採用し2013年Q3に発売が予定され、2013年9月11日に正式リリースされた。現在キャンペーンが全て実装され、今後のDLCや拡張パックの開発ロードマップも発表された。これは発売日にリリースするキャンペーンの制作が間に合わなかったため延期となり、無料DLCとして10月ごろに「Survive」が配信され、後の数ヶ月以内に「Adapt」、そして「Win」が予定されている。
日本語版の発売も2013年9月27日に予定してるので英語が苦手な人もこれで安心だ。
また、有志たちにより独自の日本語化MODも制作されている。 翻訳者も募集しているので興味があるなら一度Wikiを見ることをおすすめする。
・ストーリー
2030年の近未来。統一された中東勢力がヨーロッパに侵攻を開始し、ギリシャにあるアルティス島(英:Altis)を占領。NATO軍は島奪還に動きはじめた。
アルファテスト
現在(2013年3月8日)ARMA3アルファテスト中でSteamまたはBISストアから購入することで参加できる。ARMA3には三種類のエディションがリリースされた。
通常版($32.99)→ベータ($44.99)→製品版($59.99) | ・アルファ+ARMA3製品版 |
デジタルデラックス版($49.99)→($59.99) | ・アルファ+ARMA3製品版+ARMA:CWA(OFP:CWC)+サンドトラック他豪華セット |
サポーターエディション($91.99) | ・アルファ+ARMA3製品版+ARMA:X(今までのシリーズ全部入り)+ARMA3のこれから出るDLC全部+豪華セット+先着500名の名前がエンドロールに乗る(販売終了) |
アルファテストでは約19平方キロメートルのStratis島でプレイが可能だ。エディターそしてMODとaddonも使用でき、ARMA3で新たに改善されたアニメーション、射撃姿勢、兵器、そしてラグドールを堪能することが出来る。さらにマルチプレイも参加可能でエディターで製作したミッションを皆で遊ぶことも出来る。アルファ版を普通に遊びたいのであればSteamのストアにあるARMA3 Alphaを買えばプレイ出来る、そして買ったアルファ版はそのまま製品版へ引き継がれる。
現在、体験プレイを目的としたアルファライトが開始されている、これはアルファ版を買った人それぞれに招待する権利が3つ付属し三人に配ることが出来る。しかしこのアルファライトはMODそしてマルチプレイの使用が出来ないので注意してほしい。試用期間としては6月ごろ始まるβテスト前までの予定。
正式リリース |
ベータテスト
2013年6月25日から開始された。ベータでは戦闘ヘリコプターや輸送ヘリコプター、輸送トラックなど、アルファにはなかったユニットや、Steam Worksを利用したミッション配布機能が追加される。他にも追加で新たなショーケースが追加され新しく実装されたユニットや機能を試すことが出来る。
番外編:Virtual Battlespace
リアルな交戦距離、そして兵器をシミュレートしたOFPは軍用シミュレーターとしての可能性を備えていたため、軍用に特化したOFPというのがこのVirtual Battlespace。
VBSという略称で宣伝され、アメリカ海兵隊、アメリカ陸軍、イギリス陸軍、チェコ軍、オーストラリア軍、カナダ軍、ニュージーランド軍と多彩な軍で採用されている。
ARMAの大きな違いはPhysXを筆頭に数多くの独自機能を搭載しているところだ、その多さから逆にARMAへ提供された機能は多い。VBSはOFPをベースにしており、VBS2はARMA、VBS2 2.0はARMA2ベースでバージョンアップされている。
軍用と言っても民間人が買えないわけではないがその値段は高く、2320$から購入できる。しかしイギリス軍が民間への宣伝用に用意された無料のVBS2 Liteというのがあるので興味がある人は探してみるといいだろう。
このシミュレーターはチェコのチームの製作ではなく、オーストラリアのチームが製作している。
ミッションエディターとMOD
ARMAにはミッションエディターが付属し自分だけのミッションを製作することが出来る。
ミッションエディターではシングルミッション以外にも対戦やcoopといったものも製作できる。
ARMAではMODツールが公開され様々なものが存在している。日本語化MOD(最終更新12/6/24)以外にも、公式大型ゾンビMODのDayZや、第二次世界大戦MOD、ARMA2をさらにリアルにするMODもある。
ミッションエディター講座(ARMA3でも基本は一緒なので、エディタを弄ってみたい人は見てみると良い)
太平洋戦争MOD、Hell in the Pacific(β)
A.C.E.2 (Advanced Combat Environment 2)
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク
- ArmA:Armed Assault公式(英語)
- ArmA2公式(英語)
- ArmA:Armed Assault日本代理店
- ArmA2日本代理店
- ARMA3公式(英語)
- ARMA3日本代理店
- ARMA3日本語化MOD Wiki
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