ガバガバ / がばがばとは、以下の事を表す擬態語/オノマトペである。
- 液体が入れ物の中で揺れ動くさま。ガボガボ。
- 入れ物の口から液体が溢れるように流れ出るさま(意味深)。ドバドバ。
- 服や靴が大きすぎるさま。ブカブカ。ダブダブ。かぱかぱ。
- 飲み物などをどんどん飲む様。がぶがぶ。
- お金などがどんどんと入ってくる様。がっぽがっぽ。
- 逆に、お金などを湯水のように垂れ流して使う様。上記2.から転じたものか。
用例:「(やれ旅行だ、やれバイクだと言っては)息子は毎月金をがばがば遣う。」[1] - 布などが固くこわばっている様。「ごわごわ」に似ているが、「「がばがば」は薄い物が板のように平面状に硬直している様子を表す」と使い分けについて記す書籍[2]もある。
用例:「このシーツ、のりのつけすぎでがばがばだ」[3] - 布などがあおられてめくれる、広がる様。
用例:「雨風の中で車にカバーをしようとしたが、がばがばあおられたりまくれたりであきらめた」[4] - 上記3.から転じて、性行為の対象としての膣や肛門が、大きすぎて締まりがない事。
- 上記9.から転じて、締まりがない、だらしがない、杜撰である事。「真夏の夜の淫夢」界隈でいわゆる「淫夢用語」として使われはじめたとされる。
概要
一般的な辞書には上記の1.~8.の意味しか掲載されていないが、女性器や肛門を「ガバガバ」と表現する9.の用法が俗語として存在していた。
尾籠な用法であるので辞書などには掲載されづらいこともあって、いつ頃から使用されていたのかははっきりしないが、少なくとも1953年の書籍には女性器を「ガバガバ」と表現した文章が掲載されていたことが確認できる[5]。
そして2001年12月20日発売の男性同性愛者向けポルノビデオ『Babylon Stage 36 実録ザ・ドキュメント 本当にあった体育会ワイセツ話』にて通称「ECZN」と呼ばれる登場人物が「なんだよ…お前のケツ、ガバガバじゃねえかよ」と発言した。
ここから、TDNスレで「しまりがない」「気合が入ってない」「だらしない(レ)」「杜撰である」的な意味の定型として10.の用法で使われるようになり、専らやる気のない物や事柄に対しては大体「ガバガバ」の一言で済むようになった。
- クオリティの低い淫夢動画(主に本来の意味での初投稿兄貴の作品はこちらが多い)
- クオリティは高いが展開がグダグダな動画(自称初投稿兄貴はこちらが多い)
- 淫夢実況動画において、プレイがああ^~もう滅茶苦茶だよな動画
の3つに大別されるようになった。特に3番目の動画に顕著で、これらには特別なタグが付く事が多い。
なお、遅くとも2010年代中盤頃から「淫夢用語などとは全く関連の無いはずの、職場などの比較的フォーマルな場でも「杜撰である」「質が悪い」といった意味合いで「ガバガバ」が使われるのを耳にして困惑した」という報告がネット上で散見されるようになってきているようだ。
冒頭で触れたように、元々「がばがば」というオノマトペには「大きすぎる」「ぶかぶか」といった一般的な意味合いがあった上、「がぶ飲みするさま」「湯水のように使うさま」といった「節度が無い」というニュアンスを含んだ用法もあった。そのため、「がばがば」という言葉を「締まりがない、杜撰である」という意味合いで使った場合、「淫夢用語」としての「ガバガバ」を知らなくともなんとなく意味は類推できてしまう。そのために「淫夢用語」の枠を超えて広まったのではないかと思われる。
なお、言葉として上記のような背景があるという事は、『本当にあった体育会ワイセツ話』発売以前からも「杜撰である」という意味で使われていた先行例があってもおかしくはない。ただし、その先行例が実際に発見された例は無いようだ。見つけた方はここに追記して頂きたい。
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関連項目
- オノマトペ
- 本当にあった体育会ワイセツ話
- ECZN
- 淫夢語録
- 淫夢関連項目一覧
- 真夏の夜の淫夢
- ガバ穴ダディー
- BB先輩シリーズ
- BB先輩劇場
- 淫夢実況シリーズ
- 従軍先輩シリーズ
- ガバガバ運転シリーズ
- ガバガバ医療シリーズ
- ガバガバ設計シリーズ
- ガバガバ起源シリーズ
- 杜撰
- ガバ
- ガバ勢
- ガバ回
- ガバの聖地
- biim兄貴
脚注
- *現代擬音語擬態語用法辞典 - 飛田良文, 浅田秀子 - Google ブックス
- *同上
- *擬音語擬態語使い方辞典: 正しい意味と用法がすぐわかる - 阿刀田稔子, 星野和子 - Google ブックス
- *同上
- *『粋人酔筆 第四』 内外タイムス社 編 日本出版協同, 1953年 国立国会図書館デジタルコレクションの検索結果を参照。
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