空港とは、飛行場のうち公共に供用されるもののことである。
特に民間旅客機、貨物機の離発着を行うところを指す事が多い。海運(船舶)における港に相応する設備であり、空港という語は英語のAirPort(空の港)を直訳したものである。
概要
飛行場のうち民間、特に航空会社に供用されるもののこと。
国内外への交通の要所のほか、「貿易港」としての機能も見逃せない。
また、鉄道駅やバスターミナル、旅客港の一部がそうなっているように、観光地や商業施設としての側面を併せ持つ空港も数多い。
空港の役割
- 旅客機への乗り降り
空港の最も基本的な機能。飛行機に取っての港やバス停、鉄道駅みたいな機能。 - 航空貨物の取り扱い
貨物の積み下ろしも当然空港で行う。 - 飛行機のメンテナンス
長距離を飛んできた飛行機は空港内の整備工場でメンテナンス。 - 航空会社の拠点としての役割
航空会社によっては空港の敷地内に本社などのオフィスを抱えることもある。 - 地域のランドマーク
その性質上、「地域のランドマーク」としての機能も有する場合も少なくない。
このため空港ごとに個性あふれるサービスなどを展開することも多い。 - ショッピングセンターとしての機能
人が集まるということは商業にとっても稼ぎどころ。
買い物や食事だけでも空港を利用する理由になる。 - ドラマのロケ地
ドラマのロケの定番スポットの一つでもある。 - 出会いと別れの場所
説明不要。 - 旅客機の撮影スポット
目の前で駐機中の飛行機を撮影できる最高の場所が空港だ。 - 大規模なバスターミナル
その性質上、各方面からのバスが集まるため、ある種の「バスターミナル」として機能することも珍しくない。
新千歳空港などが代表例。
空港の施設
航空機の離発着を行うための施設
- 滑走路
空港(飛行場)を象徴する設備。ここを使って離着陸の滑走を行う。 - 誘導路
客扱いを終え離陸準備をする機体が滑走路にアクセスするための通路。 - 管制塔
離着陸する飛行機を誘導・管制する。空の交通整理を行う場所。 - レーダー
飛行機の位置を探り、安全な運航を支える。 - 無線送受信機
パイロットと交信し、指示を出したり状況を聞くための設備。 - 航空灯
夜間の離着陸時に滑走路の位置を示す灯火具。 - 着陸誘導装置
飛行機を安全な角度で進入させる、見えない標識。目視が困難な天候不順の際に離発着を可能とするために必要。 - 航空標識
現在位置を示す、電波の灯台。 - 気象観測施設
飛行機を安全に飛ばすには天気の状況を調べるのが重要である。
空港周辺の気象を調べ、安全な運航を支える施設。
旅客・貨物取り扱いのための施設
- ターミナルビル
客扱いをするための機能を集約させたのがターミナルビル。 - カウンター
搭乗手続き(チェックイン)を行ったり、荷物を預けたりと「乗る前の準備」を行う場所。 - 出入国管理
犯罪者が国外に逃亡したり、或いは海外から変な奴が来るのを水際で食い止める。
出入国を許可するか否かを判断する。 - 検疫
海外からの危険な感染症が入らないかをチェックし、食い止める。 - 税関
関税を徴収したり、密輸を取り締まったりする。 - 保安検査場
ハイジャック・テロ許すまじ!
危険なものを持ち込まれないかを調べるセキュリティの要。 - ラウンジ・ロビー
飛行機到着までの一時を過ごす場所。
ラウンジは航空会社が専用のものを設置している場合もある。上級クラスの乗客向けだけあってサービスも充実。
ロビーで待つ場合は制限エリア内の店舗で買い物することも可能。 - ボーディグブリッジ・タラップ
これらを使って飛行機に搭乗する。
地方空港や、或いは施設利用料を抑えたい格安航空会社の運航便の場合は昔ながらのタラップを使う場合もある。 - 空港内交通
空港内の移動には、規模が大きい場合など空港内軌道交通やバスが用いられる場合もある。 - バゲージクレーム
到着したらここで手荷物を受け取ろう。 - 見学スペース
飛行機を見送ったり、或いは離着陸する飛行機を見たり撮ったり…。
多くはターミナルビルの屋上となっている。
整備施設
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関連項目
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