今村聖奈(いまむら せいな)とは、JRA所属の女性騎手である。栗東トレーニングセンター・寺島良厩舎所属。
父は中山大障害をユウフヨウホウで制した元騎手で、現在は飯田祐史厩舎の調教助手である今村康成。
概要
今村聖奈 いまむら せいな |
|
基本情報 | |
---|---|
国籍 | 日本 |
性別 | 女性 |
出身地 | 滋賀県 |
生年月日 | 2003年11月28日 |
身長 | 158.5cm |
騎手情報 | |
所属団体 | 日本中央競馬会(JRA) |
所属厩舎 | 栗東・寺島良厩舎 (2022-) |
初免許年 | 2022年(2年目) |
免許区分 | 平地・障害(騎乗なし) |
重賞勝利 | 1勝/GI級0勝 |
通算成績 | 中央700戦80勝 地方79戦13勝 (2024/08/07現在) |
表彰・記録 | |
騎手テンプレート |
2003年11月28日、滋賀県に生まれる。
幼い頃から調教助手の父の影響で馬に囲まれた生活を送り、小学5年生の頃から騎手を志すようになった。
2018年に競馬学校騎手課程第38期に合格。2022年に競馬学校を卒業して騎手免許を取得。競馬学校在籍時は模擬レースで勝利はできなかったものの、安定して好走し続けその技術力の高さから期待の新人として注目を浴びた。
初騎乗は2022年3月5日阪神1Rで8着。
同年3月13日にはデビューから17戦目となる阪神8Rでブラビオで初勝利。
6月19日、7週連続連続勝利を達成。これによりリサ・クロップのJRA女性騎手最長週勝利(6週)を抜き、藤田菜七子の女性騎手騎乗機会連続週勝利(7週)にも並んだ。
7月3日、CBC賞(GⅢ)にて重賞初騎乗。今村の騎乗したテイエムスパーダは前半3ハロン31秒台の超ハイペースで逃げて後続を寄せ付けず3馬身半差をつけて圧勝。芝1200mを1:05.8というJRAレコードも樹立した。JRA騎手の重賞初騎乗初制覇は2008年の宮崎北斗以来14年ぶり5人目である[1]。また、初騎乗から121日目での重賞勝利は、初騎乗から2日目での重賞勝利である武幸四郎[2]に次ぐ史上2番目のスピード記録である。
8月20日、小倉6Rの新馬戦にて、ヤマニンウルスに騎乗し、2着のゴライコウに4秒3の大差をつけ[3]、ダート1700mの2歳レコードタイムを引っ提げて勝利度数31を達成。GI競走への騎乗が解禁される。
10月29日、新潟9R(3歳以上1勝クラス)にて、メイショウフジタカに騎乗して勝利し、JRA年間47勝に到達。地方での4勝を合わせて勝利度数51となり、翌週の開催から減量が★(4kg)から▲(3kg)になる。
10月30日、新潟年間リーディング獲得が確定。女性騎手の年間リーディングは藤田菜七子(19年新潟開催)以来2人目、新人騎手の年間リーディングも福永祐一(96年中京開催)以来の快挙である。
12月28日にはホープフルステークス(GI)にスカパラダイスでGI初騎乗。結果は18着だったが、1年目での平地GI騎乗達成は武豊、角田晃一、藤田伸二、福永祐一、武幸四郎、藤岡佑介、三浦皇成、岩田望来、斎藤新、角田大河の10人が達成しており、今村は11人目となった。
デビューイヤーの2022年は中央地方合わせて55勝を挙げ、藤田菜七子の持つJRA女性騎手年間最多勝記録(43勝)を大幅に上回るだけでなく、最多勝利新人賞にも選ばれた。
同じ年にデビューした同期の新人ジョッキーと比較してもかなりのハイペースで勝利を積み重ねており、前評判通りの大活躍を果たしている。
2023年5月、騎手控室内でスマートフォンを使用したとして同期の角田大河ら5名とともに30日間の騎乗停止処分が下った。
騎乗スタイル
新人騎手は軽ハンデを生かした逃げ・先行策をとることが多いが、今村は差し・追い込みの後方からの競馬も得意とする。
レースでのメンタル面も強く、初重賞騎乗で勝利した2022年CBC賞のインタビューで「緊張してましたか?それとも冷静でしたか?」という問いに「冷静でした」と即答。また、初勝利となったレースではスタート直後のアクシデントで調教師の指示通り逃げることができなかったが、急遽中団からの競馬に切り替えて勝利するなどレース中の判断力も的確である。イン突きも物怖じせずにやってくる。
人物
幼い頃から馬と触れ合うことが好きで、厩舎に行けば同じ馬の写真を何枚も撮影してしまうほどの馬好きである。
性格は本人曰く、同期の騎手から「気難しい馬」と例えられるほど負けず嫌い、男勝りでサバサバしているらしい。
メディア対応はかなり好意的でインタビューや番組出演では丁寧な言葉遣いと自信満々な対応が評判である。騎乗について先輩騎手(福永祐一や川田将雅など)にアドバイスを貰いに行くなど仕事に対しても積極的である。
トレセン育ちであったため同じく競馬一家の生まれである同期の大久保友雅、角田大河とは幼なじみで仲の良いライバルである。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
- *過去には菊沢隆仁、武幸四郎、池添謙一、宮崎北斗が達成。
- *1997年読売マイラーズカップ、勝ち馬オースミタイクーン、彼の初勝利でもある。2018年から調教師に転向。
- *1986年のグレード制導入以降の平地競走で最も大きなタイム差である。また、このレースでは5着以下の馬が先頭から6秒以上離されタイムオーバーによる出走制限の対象となったが、裁決委員の裁定で適用除外とされている。
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子記事
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