やたらめったら印象に残っている漫画の最終回。誰しもの記憶にそんな最終回があるはずです。 著名人の方々にランキング形式で紹介してもらいました。今回は根本敬さんです。
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「この漫画の最終回がとんでもない」ロマン優光のTOP5
「この漫画の最終回がスゴい」白正男のTOP3
「この漫画の最終回がとんでもない」永山薫のTOP3
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深く潜ってそのまま溺死したような作品
①『ダビデの眠る日』宮谷一彦(雑誌掲載時はリイドコミックです)
現在電子や紙(スーパーバイキング収録)で読めるやつではなく、あくまで1975年青林堂から出た漫画家自選シリーズのあの『ダビデの眠る日』について。現行のものは妙な改竄がなされておりそこが肝心の場面を著しく弱めているのであくまでここでは「青林堂」版について。
主人公はワケアリにも程がある生い立ちの複雑さがあり、ある偉い奴(右翼系のフィクサー)に面倒を見てもらうことになった時「お前の名は今日から金本健児だ」とか「今までのことは全てわすれろ」と言われそれを守る。
その後プロ野球選手となりピッチャーとして注目をあつめる。その間も日韓の政財界の裏側の世界があれこれ絡み更にテロ組織も接近してくる。
当時「独裁軍事政権」だったという韓国から朴正煕大統領がお忍びで来日。
バックスクリーンにある特別席で素晴らしいピッチングをする同胞を見守る。金本は王にホームランを打たれるが、スコアボード、電光掲示板の金本の「本」にボールが当たり破損。「金」という文字だけが光り輝く。そこで金本の中の何かがプツンと切れ捕手でなく背後に向かい、特別席の朴大統領の顔面にボールを命中させ殺す。
その瞬間客席に潜んでいたスナイパーが金本を射殺する。
②『刑務所の中』花輪和一(アックス連載)
花輪和一さんの初期から近作までまとめてほぼ読み返して、その結論。本来、刑務所の中での生活をまま描いたという以上特殊で異色の漫画であるはずが、花輪和一全作品の中で一番普通の漫画がこの作品でした。しかも意外と皆さん覚えていないラストシーンというか最後のページって豚さんに思いを馳せ豚さんで終わるのでありました。