ロリポップからX-Serverに引越し。サーバの月額費用が増えても求めた理由は?
2015/08/01
ロリポップとエックスサーバー
エックスサーバに引越しをした理由
ロリポップから X-Serverに引越しをした理由、それは
X-Serverは 月額 1,000円で
このスピード、この快適感!
ということですね。
ロリポップから引っ越しを考え始めたきっかけ
これまではロリポップサーバのロリポプランを使っていました。
ロリポップ ロリポプラン
http://lolipop.jp/service/plan-lolipo/
月額:250円(6ヶ月の一括支払いの場合)
ロリポップを使っていた理由は、無料で利用できたからです。
「本当に?GMO系ロリポップ・ヘテムルを無料で運用する方法があった!」で記事を書いていますが、GMOインターネットの株主優待を利用することでロリポップも費用を掛けずに運用することができていました。
ですが、2014年に株主優待の内容の見直しがあり、利用できるサービスからロリポップサーバが外れてしまいました。
それによってこれまで先払いを続けてきた契約が 2015年12月についに終了してしまうのです。
それがサーバ契約の見直しを考えるきっかけとなりました。
ロリポップから引っ越すことを決めたもう一つの理由
きっかけは上記の通り、ロリポップの契約が終了することでした。
もちろんそのまま費用を支払ってロリポップの契約を続けるという選択もありました。
ですが、引越しをしようと決めた理由は Webサイトの表示スピードを高速化したい、という欲求があったことでした。
高速化する理由としては、下記の記事が参考になります。
https://www.suzukikenichi.com/blog/google-may-hate-slow-pages-and-interstitials/
http://s-supporter.hatenablog.jp/entry/google-search-slow-to-load-label
これらと似たような内容は 1件目の鈴木謙一さんのサイトで 2月ごろにも記事になっていましたが、たびたび報じられ、複数のサイトで記事になるということはいよいよ実装が近くなってきたということになるのでしょう。
そんなわけで、私は 2015年3月ごろからこのエス技研ブログの高速化を図るべく多様な対策にチャレンジをしてみました。
そのチャレンジ内容は「WordPressの高速化でSEO対策!広告費も削減!高速化の施策のまとめ」にまとめています。
記事の中では明確に書いていませんが、ぶっちゃけた話、効果があった対策は
1.BJ Lazy Loadを利用
2.バリューコマースの広告を外す
3.サーバ移転
番外..htaccessで mod_deflateを設置
の 4つでした。
それ以外施策は Page Speed Insightsの指摘内容は減らすことはできても、スピードのスコアを向上させるほどの効果は見られませんでした。
Page Speed Insightsの結果が Googleの検索エンジンの検索結果にどう影響するかについて正確に分かっていません。
スピードのスコアが同じであっても指摘事項が少なければ検索エンジンの評価は高まるのか、指摘事項がいっぱい残っていてもスピードのスコアが高ければ検索エンジンの評価は高まるのか、そのあたりについては詳細は不明なため何とも言えません。
しかし、指摘事項はスピードを速くするための指標であるため、個人的にはスピードのスコアが改善しない施策は実施する意味がないと思っています。
施策するのが面倒なのもありますが、指摘事項が多かろうと画面の表示スピードが速ければいいんじゃないか?と思うからです。
で、いろいろな施策を行ってきた結果、さらなる高速化のために次に取りうる施策はサーバ移転だと判断したわけです。
ちなみに、番外の「.htaccessで mod_deflateを設置」は、ロリポップサーバではデフォルトで設定されているもので、すでに早くなっています。なので改めて設定する必要はありません。
逆に、X-Serverでは自分で設定する必要があり、mod_deflateを設定していない場合は、ロリポップよりも遅いので、この設定は必須と言えます。
mod_deflateの設定については、「SEO対策!.htaccessのmod_deflateでファイル圧縮送信で高速化」に記事を書いています。
ロリポップから引っ越すことを決めた最後の決定打
実はもう一つ、ロリポップを止めようと決めた最後の決定打がありました。
それは、
レスポンスが異常に遅いこと
でした。
どれくらい遅いのかと言うと、画面が表示されるまで 10秒以上待つことや、Google Search Console(旧 Google Webmaster Tools)の Fetch as Googleでページを送信しても「見つかりませんでした」というエラーが頻発するくらいの遅さで、そんな時間帯がたびたびありました。
昔はここまで遅くなかったわけですが。
WordPressで記事を更新しようとしても、サーバにつながらず、「更新」ボタンが押せない状態(ボタンの色が薄くなって非アクティブになった状態)が続くことも多々あり、今後も引き続き利用していくことには耐えられないとの判断に至ったわけです。
(さらには、503エラーのページが出ていることを発見した時にはもはや何をか言わんやという感じでしたね。)
まぁ、ロリポプランは月額 250円ですからね。
利益を出すためにはどれだけのユーザを一つのサーバに入れなければいけないかを考えると致し方ないワケですが、なので、サーバ環境を改善するために、もう少し予算を投入する必要があると判断したわけです。
引越し先を選定する検討について
サーバの移転が必要と判断したわけですが、じゃぁどこのサーバがいいのだろうか、と悩みました。
悩んだ結果、自分で実験してみることを思い立ったわけですが、その実験を記事にしたものが「実測比較・レンタルサーバスピード選手権!WordPressが速いのは?」です。
それによって、Page Speed Insightsのスピードのスコアが具体的にどれくらい改善するのかが明確になりました。
どのサーバが優秀なのか、コントロールパネルの使い勝手はどうなのか、そういうところも確認できました。
ただ、実際に実験をしてみた結果では、ロリポップサーバはかなり優秀だということも分かりました。
この実験で比較したサーバは、ロリポップのロリポプランよりワンランク上のサーバでしたが、非常に健闘している結果となっています。
何と言っても月額 250円のサーバですからね。
コストパフォーマンスは秀逸と言わざるを得ません。
まぁ、コスト比較では秀逸であっても絶対的なスピードでは明らかに劣ることワケなので、さらなるスピードアップのためには投資が必要だと判断したのです。
引越し先を X-Serverに決めたの理由
では、なぜ X-Serverなのか?
理由は
X-Serverは mod_pagespeedがあるから
より具体的な mod_pagespeedの内容については「高速化の最終兵器・Google謹製mod_pagespeedでWebサイトを超簡単高速化(明日公開予定)」に記事を書いていますので、そちらも続けて読んでもらえればと思いますが、管理画面からワンクリックで高速化が図れるのです。
先の「実測比較・レンタルサーバスピード選手権!WordPressが速いのは?」での結果ではどのサーバもほぼ同じくらいの成績でしたが、「mod_pagespeed」の設定を「On」にするというワンクリックだけで、Page Speed Insightsのスピードが最大 6ポイントも改善するのです。
もう、ぶっちぎりのトップです。
しかも、比較したレンタルサーバの中での月額費用も最安値の価格帯なのです。
安くてぶっちぎりで速い!
X-Serverを選ばない理由がないワケです。
ちなみに、mod_pagespeedは、エックスサーバー株式会社が提供しているサーバサービスで利用できますので、X-Serverシリーズだけではなく、X2、Six Core、WP Xでも利用できますので、負担できる予算に応じてサーバを選ぶといいんじゃないかと思います。
mod_pagespeedについての詳しい記事は
高速化の最終兵器・Google謹製mod_pagespeedでWebサイトを超簡単高速化
を参照してください。また、mod_pagespeedをカスタマイズしてさらなる高速化を試したい場合は、
Google謹製mod_pagespeedの詳細設定解説・カスタマイズで高速化
に詳細な設定方法を書いていますので参考にしてみてください。
WordPress、ECCUBEを引越しする方法
最後のまとめとして、この記事を書いているこのタイミングですでに X-Serverの X10を借りて引っ越し作業を開始しました。
引越し作業をするサイトが複数あるため、全てのサイトを完全に引っ越しするまでにはもうしばらくかかりそうですが。
WordPressのサーバ引越しについては「30分でWordPressを引越し・他のサーバに引越しや開発環境の構築手順」に記事を書いていますので、引越しの際は参考にしてみてください。
「ファイル変更だけ!ECCUBEの本番から開発環境をコピーする手順を解説」では ECCUBEの引越し方法も書いていますので、ECCUBEも引越しをする必要がある方はこちらも参考にしてみてください。
ロリポップサーバ、ありがとうっ!
ロリポップのサーバの契約をした 4年ほど前は、エス技研のコーポレートサイトを置いたり、会社の環境だけでは賄いきれない実験などをやるために使っていましたので、サーバのスペックが気になることは全くなく、月額 250円というコストパフォーマンスの高さが非常に魅力的でした。
さらに株主優待でその費用すらを払わずに済むという非常にありがたい存在でしたね。
株主優待は関係なしに、これからブログを始めて見ようかな、初めて借りるサーバはどこがいいかな、と考えている方にはロリポップサーバのロリポプランは胸を張ってお勧めできるサーバですね。
そうじゃなければ 4年も使い続けませんからね。
これまでありがとう、ロリポップ!
ちなみに、ロリポップと X-Serverの価格差は、なんと 4倍です!
ロリポップ・ロリポプランは、月額 300円で、X-Serverの X10プランは、月額 1,200円ですから。
家賃に例えると、それまで 30,000円の家賃のアパートに住んでたのに、いきなり 120,000円のマンションに引っ越すような感じでしょうか?
車に例えると、300万円のファミリーカーに乗っていたのに、1,200万円のスポーツカーに乗り換えるような感じでしょうか?
外出の際に 300円で切符を買って電車に乗っていたのに、1,200円でタクシーに乗って移動するような感じでしょうか(笑)?
はたして、乗り換えるだけの価値があっるのか?それはそれでまたレポートしようと思っています。
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
Selenium WebDriverでFirefoxをプライベートウィンドウ/Chromeをシークレットモードで起動する方法・言語はpython
Seleniumでは初期状態でブラウザを起動する Seleniumでブラウザ …
-
直リンク禁止の.htaccessを超分かりやすく解説。日本語じゃなくてPHPで説明
直リンクを禁止する.htaccessの記述内容を日本語ではなくPHPで解説!私自身もこの方法ですっかり理解できました。.htaccessって簡単!って思えますよ。
-
PythonでMySQLへの接続ライブラリMySQL-pythonの簡単インストール方法
PythonはMySQLに接続するライブラリは別途インストールが必要。なのでMySQL-pythonライブラリのインストール方法とサンプルスクリプトで動作検証までを解説。
-
サイト更新、引越時に.htaccessでリダイレクトする方法解説
サイト更新,引越しなどでサイトのURLが変わった場合のリダイレクトを.htaccessのRewriteEngineを使って処理する方法の解説です。
-
Gitで基本的なデプロイ(push、pullで本番公開)環境を作る手順解説
開発進行中の環境、公開中の環境にGitを導入する。その基本的な手続きを解説。Gitの導入、ローカルリポジトリを作成。リモートリポジトリを利用し、本番環境にデプロイする手続きを解説。
-
Gitはフォルダ自体を管理対象にはできない。空のフォルダを設定する手順
Gitはフォルダだけを管理対象にすることはできない。そのため空の.gitkeepファイルを作成し管理対象にすることで、それが入っているフォルダも管理対象にする、と言う手順で管理を行う。
-
chromedriver.exe – ディスクがありませんと出てSeleniumの設定が上手くいかない
Selenium WebDriverを使ってChromeを自動操作する仕組みを作る際、chromedriver.exeを利用しますが、ディスクがありません、というエラーが発生する場合があります。その対処方法を解説します。
-
借りてはいけないレンタルサーバ実例4社・アルファメール・WEBアリーナ
餅は餅屋。サーバはサーバ屋が提供するサービスを利用するべきという記事で、具体例 4サービスを例にこんなサーバはNGと紹介しています。
-
mod_pagespeedカスタマイズで高速化を詳細解説・Google謹製
mod_pagespeedをデフォルトのまま使っていませんか?mod_pagespeedはデフォルトのままでも速い!でも仕組みを理解し設定し直せばより速くなる!
-
.htaccessのmod_expiresでブラウザキャッシュで高速化でSEO対策!
Page Speed Insightsの指摘事項のファイルのブラウザキャッシュの設定方法。解説もしてるけど、.htaccessにコピペするだけの簡単設置で効果抜群!SEOにも威力を発揮!