ECCUBEを開発環境から本番ドメインに変更でエラーが・パス変更について
2015/06/12
ECCUBE・公開しようとドメインを当てたらエラーが発生!
ECCUBEのエラーが出る状況と原因の概要解説
レンタルサーバを使って ECCUBEを構築し、本番公開する際にドメインを当てると下記のようなエラーが出て動かなくなってしまった、という場合の対処方法です。
上記の画像の値などは一部適当に加工してありますが、
「▼▼▼ デバッグ情報ここから ▼▼▼」
「▲▲▲ デバッグ情報ここまで ▲▲▲」
「システムエラーが発生しました。
大変お手数ですが、サイト管理者までご連絡ください。」
といった感じでエラーが表示されます。
原因は、共有サーバで設定していた場合のパスと、ドメインを当てた場合のパスの見え方が違ってくるためです。
より具体的な話としては、
開発中:レンタルサーバの割り当てドメインでの URL
http://s-giken.sakura.ne.jp/s-giken/html/
公開時:ドメインでの URL
http://s-giken.ne.jp/
開発中は、「開発中」の URLで開発をしていて、公開をしようとしてドメインをあてて「公開時」の URLにしたらエラーが出るようになった、というような状況です。
ドメインを設定する前に、「hosts」で設定した場合も同じ状況になります。
上記の URLを見てもらっても分かる通り、「開発中」の URLには「s-giken/html/」の部分が余計についています。
これがエラーの原因です。
ECCUBEのエラーの解消方法
ファイルが置いてあるパスが変更になりますので、ECCUBE内でこのパスが設定してある個所を変更する必要があります。
ですが、パスを変更すると ECCUBE自体が動かなくなることもありまして、管理画面から変更することはできません。
修正作業は FTPを使ってファイルの変更をすることになります。
【変更対象ファイル】
/data/config/config.php
【変更対応箇所】
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
<?php define('ECCUBE_INSTALL', 'ON'); // define('HTTP_URL', 'http://s-giken.sakura.ne.jp/s-giken/html/'); // define('HTTPS_URL', 'http://s-giken.sakura.ne.jp/s-giken/html/'); define('HTTP_URL', 'http://s-giken.ne.jp/'); define('HTTPS_URL', 'http://s-giken.ne.jp/'); // define('ROOT_URLPATH', '/s-giken/html/'); define('ROOT_URLPATH', '/'); : : : |
変更点は、上記を見てもらうと分かると思いますが、下記の様に修正を行います。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
define('HTTP_URL', 'http://s-giken.sakura.ne.jp/s-giken/html/'); ↓ define('HTTP_URL', 'http://s-giken.ne.jp/'); define('ROOT_URLPATH', '/s-giken/html/'); ↓ define('ROOT_URLPATH', '/'); |
ECCUBEのエラーを解消させた後
パスの設定を変更すると、もともとアクセスしていた URLではアクセスできなくなります。
——————-
Not Found
The requested URL /s-giken/html/ was not found on this server.
——————-
アクセスすると上記のような 404エラーのページが表示されるでしょう。
これは、パスが変わるためにいずれかを選択する必要があるわけですので、致し方がないことかと思います。
ECCUBEの環境をコピーする方法
今回の記事では、ドメインを当てて本番公開をする方法の解説でしたが、公開後、プログラムをメンテナンスする際などに必要になる開発環境の構築方法、ECCUBEの環境をコピーする方法については「ファイル変更だけ!ECCUBEの本番から開発環境をコピーする手順を解説」に記事を書きましたので、あわせて確認してください。
この記事が参考になったと思いましたらソーシャルメディアで共有していただけると嬉しいです!
関連記事
-
ECCUBE mtb_constants initパラメータ設定の項目を追加する方法
ECCUBEのパラメータ設定で設定できる項目を追加する方法を説明します。
-
PHPパーミッション変更のchmod関数・モードを変数で指定する方法
パーミッション変更関数であるchmod関数の第二引数、ファイルモードの指定に変数を使う場合は8進数に変換するoctdec関数を使って変換します。
-
cURLを利用する際の注意点「
&
」があるURLは「”
」で囲むcURLでURLはダブルクォーテーションで囲む。LinuxでもWindowsでもコマンドでは「&」は意味を持つ文字のためエラー原因になる。クォーテーションは常につけておく方が無難。
-
サーバ移転、PHPバージョンアップでPHPのソースコードが表示される・ショートタグのPHPが動かない
PHPでショートタグを使うのは危険。サーバ移転やバージョンアップで動かなくなる!ソースが丸見え、設定情報流出のリスクが!php.iniのshort_open_tagの設定を再確認。
-
指定した数で文字列を丸める(n文字目で…にする)関数substr、mb_substr、mb_strimwidthの違い
文字列を指定された数で抜き出すPHPの関数、substr、mb_substr、mb_strimwidthについての解説。似た関数だが引数の指定方法が違ったり、文字数がバイト数か文字数かも違ったり、注意が必要だ。
-
複数銘柄を指定して株価チャートを一覧するツール公開
入力銘柄の5日間、3か月間、6か月間、1年間、2年間の株価チャートを一覧表示しますのでチャートで売買判断をするのに最適です。
-
ECCUBEの注文完了画面注文番号と商品情報を編集するCRITEO(クリテオ)タグを編集
ECCUBEの注文完了画面にクリテオのタグを編集する方法を紹介。標準機能では完了画面に注文IDや購入商品の情報を渡さないため改修が必要です。
-
PHPのスクレイピングライブラリ「PHP Simple HTML DOM Parser」の使い方
PHPのスクレイピングライブラリ「PHP Simple HTML DOM Parser」の使い方を解説。要素を取得する方法、そこから属性を取得する方法を解説。また、マニュアルにはない注意点なども解説。
-
SEO対策用タイトル、ディスクリプションの文字数カウントツール
SEO対策に使える文字数カウントツールで文字数の条件の説明も行っています。
-
PHPでスクレイピング。phpQueryとphp-simple-html-dom-parserの比較と設置方法
「PHP スクレイピング」で検索すると「phpQuery」ばかりヒットするが、10年以上も放置されている。なので今も開発が続いている「PHP Simple HTML DOM Parser」をオススメする。