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Intel Dual Band Wireless-AC 7260 付属の Bluetooth がデバイス記述子要求の失敗となる

Windows 10 の PC にて、インテル® ドライバー & サポート・アシスタント というツールを使って、Intel 製のドライバを色々更新していたら、使用していた Intel Dual Band Wireless-AC 7260 付属の Bluetooth 部分が正常に認識されなくなり、デバイス記述子要求の失敗 コード43 というエラーがデバイスマネージャー上で出るようになりました。 再起動、シャットダウン、シフトキーを押しながらシャットダウン、ドライバを削除と色々試したのですが、特に変化なく、途方に暮れていたところ、こちらの記事 圏外恐怖症: デバイス記述子要求の失敗 コード43 なんじゃこれ!! を参考にして、PC の電源をコンセントより抜いて、しばらく放置してから起動したところ、正常に認識され動作するようになりました。 こちらの方法は試していないのですが、同様なエラーを別の方法で解決されているようでした。 超絶はらへ('A`) - USB機器がエラーコード43を返してきた場合の対処方法 詳しく調査していないのですが、必要な何らかのリセット処理が正常に行われておらず、デバイス側とホスト側が矛盾した状態になり、復旧出来なくなる不具合があるのではと想像しています。

ASUS TPM-L R2.0 のファームウェアを 5.63.3144 に更新しました

Windows 10 Version 1803 に更新したところ、Windows Defender セキュリティセンターにて、TPM チップのファームウェアの更新が必要という警告が出るようになったので、さっそく更新してみました。作業内容についてメモしておきます。 更新手順 1. 更新元バージョンを調べて USB ストレージを準備 2. ASUS のマニュアルの指示の通り、以下を実行 2.1. UEFI の設定で、Security Device Support と Launch CSM を Disable 2.2. USB ストレージから起動して、EFI シェルで更新手続きを実行 2.3. UEFI の設定を元に戻して再起動 3. Microsoft の指示の通り TPMのクリアを実行 補足 更新手順はマニュアルの通りで上手くいきましたが、更新元のバージョンに合わせたファイルをダウンロードして使用することが必要でした。 更新元のバージョンによっては、ASUS のダウンロードページで Show all を押すと出てくるもう一つの方を使う必要がある場合があります。 TPM チップのバージョンを確認するには、 Windows Defender セキュリティセンター > デバイスセキュリティ > セキュリティプロセッサ > セキュリティプロセッサの詳細 を見ると良いようです。 EFI シェルに入る方法は、配布されているファイルを、X:\EFI\Boot\BOOTX64.EFI というパスになるように USB ストレージに展開して、起動すれば良いようでした。 UEFI の設定変更や、TPM のクリアを行う際は、BitLocker の保護の中断を行ってから作業をすると回復キーを何度も入れなくて済むので便利です。 リンク セキュリティ プロセッサ (TPM) ファームウェアを更新する - Windows Help TPM-L R2.0 Driver & Tools | Motherboard Accessory | ASUS Global - 2018年5月現在、更新元バージョンの異なる2種類のファイルがダウンロード出来るようになっています。 TPM-L R2.0 Manual | Motherboa...

[windows] BitLocker の暗号化モードを新しい XTS-AES に変更してみました

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Windows 10 バージョン 1511 の新機能で、BitLocker の暗号化方式が追加されたので、早速変更してみました。 変更方法は、いったん暗号化を解除した後、再度暗号化をする際に、以下の画面の選択肢の中で「新しい暗号化モード」を選べばよいです。 ディスクがリムーバブルではなく内蔵のときはデフォルトで新しい暗号化モードが選択されていました。 GUI 上は暗号化方法を確認出来る画面が見つからなかったのですが、BitLocker のコマンドラインツール manage-bde を使うと以下のように XTS-AES が使われていることを確認できました。 C:\WINDOWS\system32>manage-bde -status BitLocker ドライブ暗号化: 構成ツール Version 10.0.10011 Copyright (C) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. BitLocker ドライブ暗号化で保護可能な ディスク ボリューム: ボリューム C: [Windows] [OS ボリューム] サイズ: 475.98 GB BitLocker のバージョン: 2.0 変換状態: 完全に暗号化されています 暗号化された割合: 100.0% 暗号化の方法: XTS-AES 128 保護状態: 保護はオンです ロック状態: ロック解除 識別子フィールド: 不明 キーの保護機能: TPM 数字パスワード BitLocker の新機能 (Windows) - 公式のリリースノートのようなものがあります。 セキュアVMを支える暗号技術 - 筑波大学 セキュアVM開発室 面 和成 - XTS-AES についての丁寧な説明が載っています。

[windows] 復元ポイントに保存されたレジストリを閲覧する (Windows Vista 以降用)

管理者コマンドプロンプトにて、vssadmin list shadows、とすると復元ポイントごとの保存先アドレスが、項目「シャドウ コピー ボリューム」に表示されます。通常の復元機能では見えるコメント欄がないので、通常の復元機能の方で日時の当たりを付けておくと良いと思います。 出力例 Microsoft Windows [Version 10.0.10586] (c) 2015 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\WINDOWS\system32>vssadmin list shadows シャドウ コピー セット ID: {0000000-1111-2222-3333-444444444444} の内容 1 個のシャドウ コピー、作成時刻: 2015/12/26 8:39:27 シャドウ コピー ボリューム: \\?\GLOBALROOT\Device\HarddiskVolumeShadowCopy1 元のコンピューター: PC123 サービス コンピューター: PC123 プロバイダー: 'Microsoft Software Shadow Copy provider 1.0' 種類: ClientAccessibleWriters 属性: 恒久, クライアント アクセス可能, 自動リリースなし, 差分, 自動回復 しかしとてもアクセスしにくいので mklink でシンボリックリンクを作成すると便利です。mklink /d SRC DEST で、DEST 末尾の \ を追加で付ける必要があるので注意してください。 C:\WINDOWS\system32>mklink /d c:\shadowcopy1 \\?\GLOBALROOT\Device\HarddiskVolumeShadowCopy1\ c:\shadowcopy1 > \\?\GLOBALROOT\Device\HarddiskVolumeShadowCopy1\ のシンボリック リンクが作成されました この後は c:\shadowcopy1 に対して、エクスプローラーで閲覧し...

Windows 10: EMET 5.2 有効下で Internet Explorer 11 が起動しない

Internet Explorer 11.0.10240.16384 と、EMET 5.2.5546.19547 の組み合わせで、Internet Explorer が起動時に音沙汰なくクラッシュします。 イベントビューアーの Windows ログ > Application には以下のようなログがありました。 障害が発生しているアプリケーション名: iexplore.exe、バージョン: 11.0.10240.16384、タイム スタンプ: 0x559f3a1c 障害が発生しているモジュール名: ntdll.dll、バージョン: 10.0.10240.16392、タイム スタンプ: 0x55a864a2 例外コード: 0xc0000409 障害オフセット: 0x00000000000963e0 障害が発生しているプロセス ID: 0x10c0 障害が発生しているアプリケーションの開始時刻: 0x01d0cbebdd651de2 障害が発生しているアプリケーション パス: C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe 障害が発生しているモジュール パス: C:\WINDOWS\SYSTEM32\ntdll.dll EMET をアンインストールしても回避できますが、以下の公式サポートフォーラムに具体的な解決策がありました。 Emet 5.2 on windows10 10130 - Microsoft Community EMET の設定画面を開いて、Configuration > Apps で、iexplorer.exe の EAF を無効化すると大丈夫みたいです。EAF+ は有効なままでも大丈夫でした。Default Action が Audit only になっていても EAF が有効だとクラッシュするようです。 この問題に関して、マイクロソフトにはクラッシュレポートが大量に送信されていると思うので、速やかに修正されると思います。問題の修正後はこの一時的な無効化を解除するため、デフォルトの設定にリセットすると安全と思います。 2015/10/7 追記 Windows 10 に正式に対応する EMET 5.5 Beta がリリースされていて、EAF を無効化しな...

Intel Dual Band Wireless-AC 7260 でスリープ解除後 Wi-Fi が繋がらなくなる

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スリープ解除後 Wi-Fi が繋がらなくなって、再度スリープ、スリープ解除するか、デバイスの有効無効を切り替えないと復帰しない不具合が、 Intel Dual Band Wireless-AC 7260 (Intel® PROSet/Wireless Software and Drivers 17.1) と NEC Aterm WF800HP (ファームウェア Ver1.0.16) の組み合わせで発生していました。 Intel 側も相互運用性に関する問題を認識しているらしく、 この解説 の通りデバイスの詳細設定で、省電力に関する機能 U-APSD 対応を無効とすることで繋がらなくなる現象は 発生しなくなりました。 直っていませんでした。以下の追記のご参照をお願いします。 2015/01/22 追記 U-APSD 無効の設定でもしばらく使っていると切れたままになる現象は起こったので、この機能は原因ではなかったようです。 ドライバのバージョンを 17.13.11 に更新して、設定は U-APSD も含めて初期状態で、2週間ほどスリープを駆使しながら使っているのですがまだ一度も発生していないので、ドライバの更新をお勧めします。 リンク Intel® Wi-Fi Products — TechNote: Access Point Interoperability Issue with uAPSD Windows 8.1* 用インテル® PROSet/Wireless ソフトウェア - インテル® ダウンロード・センター

[windows] ハードディスクの内容を完全に消去する

Windows Vista 以降では、OS 標準のフォーマットツールで、クイックでない完全なフォーマットを行うと、 Windows Vista の format コマンドの動作の変更 の通り、ゼロフィルを行うように仕様が変更されたので、GUI/CUI で通常のフォーマットを行えばそれで良いです。 考慮すべきこととしては、通常の方法以外でデータが読み取られる可能性が考えられます。バッドセクタになってしまった場所の機密情報を HDD のコントローラーを操作して読み取ったり、 磁気力顕微鏡 を使ってプラッタの残留磁気を読み取られる可能性を考慮しないなら、消去方法は1回のゼロフィルで十分実用的と思います。 Windows XP 以降をお使いの場合は、diskpart の clean all コマンドを使うとディスク全域へのゼロフィルを行うことが出来ます。具体的な手順は以下のようにすれば OK です。 diskpart を管理権限で実行 list disk select disk 123 # 消去対象を選択する detail disk # 確認 clean all OS のディスクを消去したいなど、OS を使わずにディスクを抹消したい場合や、1回のゼロフィルではなく政府機関認定の消去シーケンスを実行したい場合は、 DBAN (Darik's Boot And Nuke) を使えば良いです。 DBAN の無人モードは全ディスクを消去する機能で、あるディスクのみ消去するときはインタラクティブモードを使います。消してはいけないディスクがある場合、念のため BIOS/UEFI で ATA ポートを Disable にしておくと良いです。 本当にディスクが消去されているのかを目視確認するには、ディスクをローレベルで見ると良いです。Windows の場合は HxD - Freeware Hex Editor and Disk Editor などで確認できます。 SSD を消去したい場合は、製造元の提供するツールを用いて消去を行うと早く完全な消去が行えると思います。具体的には、Intel SSD Toolbox, Samsung Magician Software, OCZ Toolbox などに存在する、Secure Erase 機能が該当しま...

DHCP が有効な Raspberry Pi へ簡単に接続するには

DHCP が有効になっている Raspberry Pi は、とりあえずイーサーネットケーブルで繋げば動き始めるという素晴らしい利点がありますが、ディスプレイを繋がないと IP アドレスが分からないのはリモートから操作する際に大変不便です。そこで、マルチキャスト DNS (や類似する NBT: NetBIOS over TCP/IP の名前解決) を使えばこの状況を著しく改善でき、アドレスをどこにもハードコードすることなく名前で機器を管理できるようになりとても良いと思います。 例えば Raspberry Pi のホスト名が raspberrypi のとき、Raspbian を使っているなら、sudo apt-get install avahi-daemon するだけで自動的に avahi-daemon が動き始め、他の初期設定は全く無しで Mac や Linux (名前解決で mDNS クライアント機能が有効)、Windows (Bonjour 導入済み) から、raspberrypi.local を名前解決できるようになります。 また、sudo apt-get install samba すれば、自動的に nmbd が動き始め、Windows から raspberrypi で名前解決できるようになります。 注意点として、同一ネットワークの全ての機器に対する名前解決の問い合わせが OS のセキュリティ保護機構によりブロックされないよう、ネットワーク種別はプライベートネットワークなどに設定する必要があります。 動作例 Microsoft Windows [Version 6.3.9600] (c) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\Users\Hideki>ping raspberrypi.local raspberrypi.local [192.168.0.3]に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 192.168.0.3 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=64 192.168.0.3 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=64 192.168.0.3 からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=64 ...

Windows で knife-solo を使う (msys-rsync 編)

knife-solo はリモート側へのレシピ転送に rsync を使っています。この肝となる rsync を Windows でどう用意するかが鍵ですが、現状選択肢は2つあって、 Cygwin の rsync と MSYS の rsync です。 MSYS 版と比べて Cygwin 版の rsync は特にディレクトリエントリの取得の辺りが特に遅いように感じます。よって MSYS の rsync を使いたいところですが、knife-solo は Windows では /cygdrive/c/... というパスに 変換して渡してくれる 親切な仕組みがあるので、デフォルトのままの msys-rsync だと上手くいきません。 本来は knife-solo の側が気を利かせるべきかもしれませんが、とりあえず急場をしのぐ方法として、MSYS の fstab (C:\MinGW\msys\1.0\etc\fstab) に対して /cygdrive/c に C:\ をマウントする設定を入れてしまうか、mklink で NTFS 上にシンボリックリンクを張ると良いみたいです。リンクを張る場合は、C:\MinGW\msys\1.0\cygdrive\c => C:\ とすればよいです。

Windows 8.1 でネットワーク設定をプライベートに変更する

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Windows 8.1 でネットワーク設定をプライベート (同一ネットワークの機器を信頼する設定) にする方法はモダン UI の PC 設定 > ネットワーク で、「デバイスとコンテンツの検索」オプションを有効に設定します。 このオプションが見当たらない方は、ユーザー種別が管理権限を持たない標準ユーザーであるか、ユーザーアカウント制御 (UAC) 設定が「常に通知する」の設定になっている可能性があります。この何れかに当てはまると「デバイスとコンテンツの検索」オプションが表示されなくなるようです。 参考画像 モダン UI はセキュリティ強化により UAC プロンプトを経由した管理者権限の取得が出来ないことは了承できますが、理由を説明することなく設定項目を隠すのは良くないと思います。PC のリフレッシュと再インストール機能も UAC が最高レベルになっていると同じ理由で使用できなくなりますが、こちらは「ユーザー アカウント制御がシステムの変更について常に通知する設定になっているため、この機能は使えません」という注意書きが出ます。 公式情報 共有を有効または無効にする - Microsoft Windows ヘルプ 関連情報 このネットワーク設定は PowerShell からも設定可能で、こちらを使うと設定項目が消滅してしまったネットワーク名の変更も可能です。 Microsoft TechNet - Set-NetConnectionProfile Newsletter #106:Solving the "How Do I Change My Firewall Profile in Windows 8?" Puzzle

Windows 8 で Wi-Fi プロファイルを掃除するには

潔癖な方は外出先でちょっとだけ使った Wi-Fi プロファイルなどもう二度と使うことのないことがはっきりしている Wi-Fi プロファイルを削除したいと考えると思います。 しかし Windows 8 の標準の Wi-Fi 接続インターフェースでは通信エリア外のアクセスポイントの設定は表に現れず削除する方法がなくなってしまい大変困りました。仕方なくヘルプを検索すると、 ワイヤレス ネットワーク プロファイルを管理する を発見し、コマンドラインインターフェースを使えという説明を得て無事削除できました。 ネットワークの新機能 を読むと接続プロファイルの優先度設定を抜本的に改善して操作用の GUI すら要らない状態まで持って行けたという感じに読めますが、ちゃんと消せるようになってた方が心の平穏を保てると思います。 他にもヘルプで言及されていない注意点があり、PC 設定の同期をオンにした状態で Wi-Fi プロファイルを削除しても、同期機能がそそくさと復活させてくれるので、あらかじめ同期機能全体もしくはパスワードの同期機能を切る必要があるようです。この動作 (エントリの削除を紛失と同じものとして処理する) はバグっぽいので今後のアップデートに期待します。

Windows 8 で PC 設定の同期データを完全に削除するには

Windows 8 の新機能である PC 設定の同期機能でサーバー側に保存されたデータを削除する方法は、こちらの少し面白いタイトルの公式情報ページで案内されています。 PC 間で設定を同期する必要があるかどうか - Microsoft Windows 少し下の方の [すべての設定の同期を停止するには] を押して出てくる文書の一番下にある 個人設定をクラウドから削除します をクリックすると、SkyDrive のそれっぽいページに遷移します。設定データが存在している Microsoft ID でログインして削除を行ってください。 削除の確認ページで注意されているとおり、この削除機能はサーバー側で恒久的に同期機能を停止する機能ではないので、情報の再アップロードを防ぐには全てのPCの設定の同期設定を無効にする必要があります。

[windows] ESD インストール ファイル を再登録する

C:\ESD\Windows が存在するのにシステムから認識されなくなってしまった場合、以下のレジストリ断片を結合すると再度認識されるようになりました。 Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Setup\WebSetup] "ImageIndex"=dword:00000001 "ImageLocation"="C:\\ESD\\Windows\\sources\\install.esd" "MediaLocation"="C:\\ESD\\Windows" このまま foobar.reg などと保存して結合できます。 Windows ESD インストールファイル C:\ESD\Windows はインストールディスクの内容をコピーしたり、 Windows8-Setup.exe を実行後プロダクトキーを入力して再ダウンロードすることで再取得できます。 Windows8-Setup.exe は自動的に既存の C:\ESD\Windows とレジストリの WebSetup キーをクリアするようなので既に利用可能な Windows ESD インストールファイルを壊したくない人は実行に注意してください。 関連情報 プロダクト キーのみを使用して Windows 8 にアップグレードする方法 - Microsoft Windows hidekiy blog: Windows 8 のリフレッシュ機能を試してみました

[windows] BitLocker を有効にしてみました

Windows 8 Pro にしたら一緒に付いてきた、保護されないアクセスからデータを守ってくれるらしい BitLocker を有効にしてみました。 保護されないアクセスとは例えば以下のようなアクセス許可が正常に適用されない状況です。 LiveCD で起動して USB メモリにデータをコピーして持って帰る HDD を取り外して持ち出し、別の OS からアクセス許可を無視してオフラインアクセスする オフラインで OS にルートキットを秘密裏に書き込んでおきパスワードを盗む 暗号化の処理について、作業を中断することなくバックグラウンドで処理が進行し、暗号化が途中まで完了しているという状態が許容されているようです (暗号化進行中にシャットダウンしても大丈夫)。暗号化も Low-Priority I/O でおしとやかに処理されるのでとても良くできている印象を受けました。 BitLocker による保護とは意図したとおりの OS のみがディスクにアクセスするよう制限することにあるので、TPM 付きのマシンなら同じマシンで起動していることを自動的に確認できるので起動時のパスワード入力は無しにできます (PIN も設定可能)。TPM 無しの場合でも USB メモリもしくはパスワードでも BitLocker を有効にできます (要ポリシー変更) また起動時に起動用のパスワードを打ち込めば必ずフルアクセス出来るようになるのではなく、正常に保護されない恐れのあるアクセス (正規の Windows 以外からアクセスされる場合) の時は回復キー (数字48桁) を要求されます。この理由はフルコントロール可能な回復キーは管理者が管理し、標準ユーザー権限のユーザーは正規の認証を経ることになっているからだと思います。 この仕組みはデータが複数個に増えるわけではなく、データを暗号化する鍵を別々の方法で暗号化して保管することで実現されています。内部で実際にデータを暗号化しているマスターキーは目に見える形では表示されません。 WinRE を使いたい時も回復キーを要求され少しめんどくさいですが、あらかじめ Windows 内で「保護の中断」を管理者権限で実行しておくと回復キー不要でアクセスできます。BIOS のアップデートも回復キーを要求されるはずなので、行う際は同様に保...

[windows] Windows 回復環境 (WinRE) を修理する

Windows 本体が起動しない場合は WinRE もしくはインストールメディアから利用可能なスタートアップ修復によって自動修復することができます。しかしインストール済みの WinRE 自体が起動しなくなった場合は自分で修理する必要があるようです。 winre.win の入ったパーティーションの開始位置をずらした場合や、BCD (ブート構成データ) から WinRE 自体のエントリをうっかり消去してしまった場合は、bootrec /rebuildbcd を使っても自動修復できません。そこで bcdedit を使ってちまちま再設定するのではなく reagentc を使うと以下の手順で簡単に再設定出来ることが分かりました。 winre.win というイメージをインストールディスクから抽出するか設置先から救出してきて、C:\Windows\System32\Recovery に戻します reagentc /enable というコマンドで BCD エントリとディスクイメージの設置 (winre.win のコピーではなく移動w) が完了します 内部状態 ReAgent.xml には設定していると記録されていて、実際には BCD エントリが存在していない矛盾した状態になっているとエラーが出ます。その場合は ReAgent.xml を初期化すると無事動きます。 初期状態の ReAgent.xml は C:\Windows\WinSxS 内のどこかにあるようなので検索してみてください。手元の Windows 8 では C:\Windows\WinSxS\x86_microsoft-windows-winre-recoveryagent_... みたいな所にありました。 Windows 回復環境の現在の設定状況については reagentc /info で調べることができ、WinRE の無効化は reagentc /disable で行えます。 壊れる原因について Windows において MBR 経由の従来型のブート方式ではパーティーションごとの UUID 的な何かではなく、ディスク内でのパーティーションの開始位置によってどの OS を起動するべきかを BCD 内で指定しています。 よって gparted などで C:\Windows の入った領域の開始位...

ノート PC のバッテリーを安全に 0% まで使い切る方法

バッテリーの真の状態とコントローラーが想定している状態にずれが生じると残量パーセント表示が少なめに出るようになる (0% 表示になっても本当はもう少し使える) ことが起こりえます。 この状況を何とかするためにはバッテリをいったん使い切ってもう一度フル充電すると良いのですが、ディスクをマウントしたまま電源断を起こすのは心苦しく、省電力設定をいじるのも面倒くさいので、安全に電池を使い切る方法について考えてみました。 方法 いったん再起動して、BIOSセットアップやブートメニューを出してその画面で放置する。 解説 この画面ではまだストレージは読み書きモードでマウントされておらず、省電力機能も有効ではないので安全確実に残量 0% 表示のあと勝手に電源が落ちるところまで進みます。電源が落ちた後は過放電を防ぐために速やかに充電してください。

[windows] 復元ポイントに保存されたレジストリを閲覧する (Windows XP用)

レジストリを壊してしまった場合は「システムの復元」という機能で直近の復元ポイントの状態まで戻すのが安全かつ確実でお勧めできる方法ですが、少し昔のレジストリがどうなっていたかだけを知りたい場合には、C:\System Volume Information\_restore{GUID}\RPxxx\Snapshot の中に入っているレジストリハイブのスナップショットを使えばよいです。 RPxxx (xxx は連番, RP=RestorePoint) はそれぞれ一つの復元ポイントを表していて、更新時刻を見ることでどのくらい過去の状態か分かります。 これらのレジストリハイブはバイナリで保存されていてそのままでは中が見れません。しかしながらレジストリエディタで「ハイブの読み込み」という機能を使うと過去の任意のレジストリハイブをマウントして閲覧でき、ついでにエクスポートなどもできます。 ハイブの読み込みについて、具体的には、HKEY_LOCAL_MACHINE を選択した後、ファイル>ハイブの読み込み、でレジストリファイルを読み込み、適当な名前 system_rp123 などを付けて読み込み、不要になったらアンロードすれば良いです。 関連情報 システムの復元とは - Windows 7 System Volume Information フォルダへアクセスする方法 レジストリにハイブを読み込む

Windows 8 のリフレッシュ機能を試してみました

Windows 7 から Windows 8 にアップグレードしたらもともと入っていた IME 2010 がインストーラーの不具合?で削除できなくなってしまったので、興味のあった PC のリフレッシュ機能を試してみました。 リフレッシュ機能とはドキュメントや写真、音楽などのファイルを受け継ぎつつ OS を初期化する新機能で、コンピュータの復元でも回復できないとき (セーフモードでも起動しないような、起動に必要なファイルが破損している状況など) でもこれを使えばかなり強力に復活できるように見えます。 この機能にアクセスする方法は PC 設定>全般>PC をリフレッシュする、もしくは起動失敗時にブートマネージャーが自動的に出してくれる回復用画面より選択できます。 リフレッシュに伴ってレジストリと Program Files, AppData, ProgramData は C:\Windows.old 内に移動されました。Windows ストアからインストールしたアプリは自動的に再インストールされ復活しました。Windows のほとんどの設定は、システムとユーザーアカウント固有の設定ともに受け継がれるようです。 インストールされていた従来型のアプリケーションとその設定は消滅しますが、インストールされていたアプリケーションの一覧という遺書をリフレッシュ時にデスクトップに HTML 形式で保存してくれるのが役に立ちました。 詳しい説明 リフレッシュ機能は OS のインストール時に自動的に作成される C:\ESD\Windows に保存されたインストールイメージを用いて Windows 8 をデータ受け継ぎ方式で再度インストールを実行する仕組みのようです。したがってリカバリディスク作ってないや派の人や、インストールメディアを作らずアップグレードした人、自力でアップグレードしたからリカバリディスクが Windows XP しかない人でも安心して(?) OS を破壊できることになります。 レジストリや AppData が自動的に受け継がれない理由はおそらく、システムと密結合した設定が保存されるので、リフレッシュ後にも障害が残ることを危惧してこのようにクリアされるようになっているのだと思います。 リフレッシュ時に Chrome のプロファイルはリセットさ...

Windows 8 でスタートメニューはどうなったのか

スタートメニューは一体どこへ消えたのかというと、全画面化して「スタート画面」アプリになったと考えると理解しやすいと思います。 旧スタートメニューの「すべてのプログラム」相当の画面はスタート画面から右クリックして下に出るメニュー右端、もしくは右下または右上隅からチャームを出して検索からアプリを選択すると出てきます。 結局のところ全てのアプリは全画面表示となり、デスクトップも一つの全画面表示アプリであり、Windows 7 以前のアプリケーションを継続して動作させるための互換性維持のために存在するアプリであって、必要なければ使わなくてもよい、という意味だと思います。

Windows 8 Release Preview を試してみました

ふと思い立って Windows 8 Release Preview をデュアルブートでインストールしてみた感想を書いておきます。手順は最初にパーティーションを縮小して新しい領域をフォーマットし、ISOイメージをUSBメモリに書き込んでブートしてインストールしました。インストール時に高度なオプションみたいな感じで任意のパーティーションにインストールできます。 結局のところ全体的にいい感じで互換性も十分に確保されているように思ったのでクリーンインストールしようと思います。 セキュアデスクトップ遷移が瞬時に終わる 権限昇格確認時に登場するセキュアデスクトップの使用頻度が通常低いためか常にスワップアウトされてるんじゃないか?っていうもっさり感が大きく改善されているようです。 スタートアップアプリを誰でも気軽に殺せる 行儀の悪いアプリはタスクマネージャーからどんどん無効化して欲しいという意図を感じます。Autoruns を使わなくとも、IEのアドオンの管理から無効化する感じでスタートアップアプリ(スタートメニューのスタートアップだけでなく、レジストリから起動するものも含む)を簡単に無効化できます。 エクスプローラーのお気に入りがフォルダ的に動作する Windows 7 のエクスプローラー (MS純正ファイラー) のお気に入りという所を活用していていまいち不便なのが選択した瞬間に実のフォルダを開きなおす動作でチラついていらいらしたり、やっぱりお気に入りのもう一つ下を開きたかったときに上にスクロールする必要があるのがイマイチだったので。 画面遷移のアニメーションに酔わない Windows 7 よりアニメーションが平面的で、奥行き方向に動かない様になって酔いにくく快適です。 Windows Defender の強化 最初から入ってる Windows Defender が Microsoft Security Essentials 相当に機能強化されているようです。 MSE が気に入っているのでこの変更によりそのまま使えるのが良いです。しかしメーカー製PCでは大人の事情により期限付きウイルス対策ソフトが入っていて、期限後アンインストールを要求するとは思えず、代わりに身代金を要求する可能性が大ですw シャットダウンが設定の中に隠されてる PC...