※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめることをおススメします。
----おっ、やっと復活。
昨日は、一日、飲み疲れで倒れていたものね。
朝、帰ってくるなんて、ほんとうにン10年ぶり。
「いやあ。思わず話がノッちゃったからね。
『ブレードランナー』の編集タイアップ広告を作るために、
まだスピナーがワイヤーで吊るされているワークフィルムを観たこととか、
今村昌平監督『楢山節考』に宣伝マンの人が出演しているとか、
もう時効だから話せるような話が次々…」
----『ハリー・ポッター/謎のプリンス』に行かなかっただけのことはあるってわけだ。
「そうだね。あれは初日に行けばいいし…。
さて、そんななつかし話に交じって
若い人たちと盛り上がったのが、
『アマルフィ 女神の報酬』、そしてこの『ごくせん THE MOVIE』がヒットするかどうか?」
----どう思うの?
「好き嫌いは別にして、これはヒットすると思うね。
この手の映画、つまりテレビから派生した映画というのは、
ある種、スクリーンのこちら側にいる人たちを思考停止に陥らせる力を持っている。
ぼくは、つねづね不思議だったのが、
なぜ、他の映画に比べて、これらの映画には
ふだんは手厳しい人たちからもまったく
ツッコミがなくなるんだろうということ。
この『ごくせん THE MOVIE』でも、
クライマックスでは“ありえない”事態が延々と続く。
ストーリーの核になるのは
ヤンクミ(仲間由紀恵)の卒業した教え子、廉(三浦春馬)が関わったとする覚せい剤密売事件。
その黒幕のもとへ、
いまは教育実習生となって赤銅学院にやってきている
黒銀学院時代の教え子、小田切竜(亀梨和也)とともに
ヤンクミが乗り込むというもの。
そこでは折しも、IT企業社長・黒瀬(沢村一樹)が政界進出の旗揚げをする会場。
多くの報道陣が演説を中継している。
テレビの仕事をしている土屋(速水もこみち)の協力を得て、覚せい剤を発見。
最初はしらを切る黒瀬は、その現場映像を見せられ、追い詰められて銃を構える。
会場はパニックとなり、ヤンクミの教え子以外は誰もいなくなる。
ところが、誰も、テレビマンさえいないのにテレビは演説を中継している。
しかも、それが全国に流れているのに、警察は会場に踏み込まない」
----あれれ、と、普通は思うよね。
「でしょ。
でも、まあ、しかし、これも一つの
人気テレビ番組から映画へと移行した作品の中の<お約束>。
ひとつの確立された手法かなと…。
こうして、舞台を整えた中で、
映画のテーマを、ヤンクミの口から語らせるんだね」
----そのテーマって?
「うん。これも、この間、テレビがずっと言い続けてきたもの。
<仲間>。
映画の中で、黒瀬はすべてに勝るものを<金>と言う。
金が増えるにつれて、人も自分に付いてきた……とね。
これは、確かに、最近の日本の風潮。
でも、じゃあ、その<金>さえあれば、
みんなはその<金>を<持つ者>のために命までなげうつか?
そうではないだろうと、ヤンクミは、そして映画は言う。
『確かに金は大事だ。だが、金のためなら何をしてもいいというわけではない。
それより大事なのは<仲間>だ』と。
これは、手垢がついたセリフかもしれないけど、
それでも一生懸命伝えていきたい。
そう、スタッフたちは思っているんだろうね」
----確かに。あいかわらず同級生を視察するような悲惨な事件が続くと、
そう思っちゃうよね。
しかし、それにしてもすごい顔ぶれだね。
テレビシリーズ、ほとんど出ているじゃない。
「まあね。
ウェブじゃ文字だけでしか書けないけど、
ちょっと列挙してみようか。
卒業生が上でしゃべった以外に、小栗旬、石垣佑麿、成宮寛貴、小池徹平、小出恵介、脇知弘。
このあたりは、もうすでに映画で大活躍の面々。
その後の世代が、高木雄也、石黒英雄、中間淳太、桐山照史、三浦翔平。
現役が玉森祐太、賀来賢人、森崎ウィン、入江甚儀、落合扶樹」
----それは、確かにあたるわ?(笑)
「でしょう?
まあ、お父さんたちの楽しみとしては、
任侠の元祖・江波杏子が理事長役で出ていること、
あと、ヤンクミが『さあ、みんな夕日に向かって走れ』と、
往年の青春テレビドラマのパロディをたっぷり見せてくれることかな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「しかし東宝映画三連ちゃんだニャ」
ほんとイケメンばかりだ度
お花屋さん ブーケ、アレンジメントetc…
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鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめることをおススメします。
----おっ、やっと復活。
昨日は、一日、飲み疲れで倒れていたものね。
朝、帰ってくるなんて、ほんとうにン10年ぶり。
「いやあ。思わず話がノッちゃったからね。
『ブレードランナー』の編集タイアップ広告を作るために、
まだスピナーがワイヤーで吊るされているワークフィルムを観たこととか、
今村昌平監督『楢山節考』に宣伝マンの人が出演しているとか、
もう時効だから話せるような話が次々…」
----『ハリー・ポッター/謎のプリンス』に行かなかっただけのことはあるってわけだ。
「そうだね。あれは初日に行けばいいし…。
さて、そんななつかし話に交じって
若い人たちと盛り上がったのが、
『アマルフィ 女神の報酬』、そしてこの『ごくせん THE MOVIE』がヒットするかどうか?」
----どう思うの?
「好き嫌いは別にして、これはヒットすると思うね。
この手の映画、つまりテレビから派生した映画というのは、
ある種、スクリーンのこちら側にいる人たちを思考停止に陥らせる力を持っている。
ぼくは、つねづね不思議だったのが、
なぜ、他の映画に比べて、これらの映画には
ふだんは手厳しい人たちからもまったく
ツッコミがなくなるんだろうということ。
この『ごくせん THE MOVIE』でも、
クライマックスでは“ありえない”事態が延々と続く。
ストーリーの核になるのは
ヤンクミ(仲間由紀恵)の卒業した教え子、廉(三浦春馬)が関わったとする覚せい剤密売事件。
その黒幕のもとへ、
いまは教育実習生となって赤銅学院にやってきている
黒銀学院時代の教え子、小田切竜(亀梨和也)とともに
ヤンクミが乗り込むというもの。
そこでは折しも、IT企業社長・黒瀬(沢村一樹)が政界進出の旗揚げをする会場。
多くの報道陣が演説を中継している。
テレビの仕事をしている土屋(速水もこみち)の協力を得て、覚せい剤を発見。
最初はしらを切る黒瀬は、その現場映像を見せられ、追い詰められて銃を構える。
会場はパニックとなり、ヤンクミの教え子以外は誰もいなくなる。
ところが、誰も、テレビマンさえいないのにテレビは演説を中継している。
しかも、それが全国に流れているのに、警察は会場に踏み込まない」
----あれれ、と、普通は思うよね。
「でしょ。
でも、まあ、しかし、これも一つの
人気テレビ番組から映画へと移行した作品の中の<お約束>。
ひとつの確立された手法かなと…。
こうして、舞台を整えた中で、
映画のテーマを、ヤンクミの口から語らせるんだね」
----そのテーマって?
「うん。これも、この間、テレビがずっと言い続けてきたもの。
<仲間>。
映画の中で、黒瀬はすべてに勝るものを<金>と言う。
金が増えるにつれて、人も自分に付いてきた……とね。
これは、確かに、最近の日本の風潮。
でも、じゃあ、その<金>さえあれば、
みんなはその<金>を<持つ者>のために命までなげうつか?
そうではないだろうと、ヤンクミは、そして映画は言う。
『確かに金は大事だ。だが、金のためなら何をしてもいいというわけではない。
それより大事なのは<仲間>だ』と。
これは、手垢がついたセリフかもしれないけど、
それでも一生懸命伝えていきたい。
そう、スタッフたちは思っているんだろうね」
----確かに。あいかわらず同級生を視察するような悲惨な事件が続くと、
そう思っちゃうよね。
しかし、それにしてもすごい顔ぶれだね。
テレビシリーズ、ほとんど出ているじゃない。
「まあね。
ウェブじゃ文字だけでしか書けないけど、
ちょっと列挙してみようか。
卒業生が上でしゃべった以外に、小栗旬、石垣佑麿、成宮寛貴、小池徹平、小出恵介、脇知弘。
このあたりは、もうすでに映画で大活躍の面々。
その後の世代が、高木雄也、石黒英雄、中間淳太、桐山照史、三浦翔平。
現役が玉森祐太、賀来賢人、森崎ウィン、入江甚儀、落合扶樹」
----それは、確かにあたるわ?(笑)
「でしょう?
まあ、お父さんたちの楽しみとしては、
任侠の元祖・江波杏子が理事長役で出ていること、
あと、ヤンクミが『さあ、みんな夕日に向かって走れ』と、
往年の青春テレビドラマのパロディをたっぷり見せてくれることかな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「しかし東宝映画三連ちゃんだニャ」
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