※ネタバレ注。見どころ、核心については伏字にしてあります。
でも、それ以外は鑑賞のお役立ちになるかもです。
(原題:Sex and The City 2)
----ニャんだか、ややこしい前ふりだニャあ。
「うん。やはりこれだけの話題作、
本来ならば情報を入れずに観に行った方がいいとは思うんだけど、
実は今回、映画マニアックな遊びが随所に織り込まれていて…。
ところが、それにもかかわらず、完成披露試写では反応がまったくなし。
ならば、ということで
『2を観る前に、この映画とかで予習しておいた方がいいよ』という、
まあ、そういう意味でのご紹介をしようと思ったわけ。
ファンからすれば、
ひいきのキャラクターたちが作り上げる世界が
そのイメージをどれだけスクリーンに引き継いでくれているか、
そこさえクリアできれば、
あまりほかは問題ないのかもしれないけど…」
----そうだね。
それとこの映画だったら、やっぱりファッションが大切。
「じゃあ、そこから始めるかな。
ファッションというと、この映画の場合、
服装だけではなく、セレブなニューヨーカーという
そのライフスタイルが重要となるんだろうけど、
実は、今回はあまりニューヨークはでてこない。
舞台のほとんどはアラブ首長国連邦のアブダビ。
もっとも撮影はモロッコだけどね。
詳しいストーリーは省くとして、
キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)、サマンサ(キム・キャトラル)、
シャーロット(クリスティン・デイビス)、ミランダ(シンシア・ニクソン)の
4人は、
サマンサの元カレが出演している映画のプロデューサーに誘われて、
個室付きのゴージャスなジェットで、このエキゾチックな国へ旅立つわけだ。
ところがそこで、運命のいたずらにより、
キャリーは
その人生で愛したもうひとりの男
エイダン(ジョン・コーベット)と再会。
出獄前に夫ミスター・ピッグ(クリス・ノース)との関係が
ぎくしゃくしていたキャリーは、
そこでなりゆきのまま彼とキスしてしまう。
夫にこの真実を告げるべきか否か?
サマンサは止めろと言うんだけどね」
----ふうん。わりとありふれた話だニャあ。
舞台が中東に変わったと言うだけで…。
でも、イスラム圏って戒律とか厳しいんだよね。
この4人が行ったら浮いちゃうのでは?
「そこが、ぼくもいちばんハラハラしたところ。
タイトルからもズバリ。
この映画はセックスが前面に押し出されている。
顔を半分以上、覆った女性の前で
あまりにもそれはヤバいのではという言動がポンポン飛び出してくる…。
でも、最後はこの映画のテーマに落とし込み、
ちゃんとアラブ女性を立てていたけどね」
----そのテーマって?
「アラブの女性は伝統を守りながら、自分の生き方を楽しんでいる。
でも、それが出てくるのは最後の最後で、
たとえばサマンサの奔放な行為を見せつけられている
アラブ女性がどう思ったかなんかは観ていて気になったところ。
アメリカの傲慢さと言ったら言い過ぎかもしれないけど…。
あっ、ここで観ておいた方がいい映画、その1。
ホルモン剤を取りあげられようとして逆らうサマンサに対して
他のメンバーからの愛の忠告。
『あまり逆らうと「ミッドナイト・エクスプレス』になるわよ』。
これ、周囲はシ~ンとしてたけど、
麻薬の持ち込みで長い刑務所生活を送る青年の苦難を描いた
アラン・パーカー監督の名作」
----でも、あの映画の舞台はトルコのイスタンブールだけど…?
「しっ。
さて、この映画のお話が出たついでに次の映画。
実はミスター・ビッグは結婚以来、出不精になってテレビ漬け。
とりわけ古い白黒映画がお気に入り。
その夜、たの映画は『或る夜の出来事』。
この中で、車を止めるためにヒロインがスカートをたくしあげ、
脚を見せるシーンがある。
このシーンは、伏線になっているので重要。
でもなあ…」
----??????
「こんなことが通用したのは1930年代だからと、ビッグはキャリーに説明。
それって、ちょっとヤバいんじゃないかなあ」
----あらら、考え込んじゃったみたい。
「うん、引っかかるところ。
で、この白黒映画もテーマの一つとなっていて、
映画は白黒でも、愛はいくつものカラフルな色があるだったかな、
そういうことが結論として導き出される。
だから、そこで流れる曲もシンディ・ローパー『True Colors』。
さて、音楽の話を続ければ、
冒頭、ゲイの友人同士の結婚式で歌われるのが
男声コーラスだけの『屋根の上のバイオリン弾き』。
このミュージカル志向はさらに続く。
司祭役として、登場するのがなんとあのミュージカルの大物女優ライザ・ミネリ。
歌も踊りも披露してくれる。
実を言うと話題になっているペネロペ・クルスの出演シーンは1シーンのみ。
その分、こちらのほうで楽しんでほしいな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「4人一緒に、アブダビで歌うらしいのニャ」
※これはもう「アラビアンナイト」だ度
こちらのお花屋さんもよろしく。
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャル(ダウンロードサイト)より。
でも、それ以外は鑑賞のお役立ちになるかもです。
(原題:Sex and The City 2)
----ニャんだか、ややこしい前ふりだニャあ。
「うん。やはりこれだけの話題作、
本来ならば情報を入れずに観に行った方がいいとは思うんだけど、
実は今回、映画マニアックな遊びが随所に織り込まれていて…。
ところが、それにもかかわらず、完成披露試写では反応がまったくなし。
ならば、ということで
『2を観る前に、この映画とかで予習しておいた方がいいよ』という、
まあ、そういう意味でのご紹介をしようと思ったわけ。
ファンからすれば、
ひいきのキャラクターたちが作り上げる世界が
そのイメージをどれだけスクリーンに引き継いでくれているか、
そこさえクリアできれば、
あまりほかは問題ないのかもしれないけど…」
----そうだね。
それとこの映画だったら、やっぱりファッションが大切。
「じゃあ、そこから始めるかな。
ファッションというと、この映画の場合、
服装だけではなく、セレブなニューヨーカーという
そのライフスタイルが重要となるんだろうけど、
実は、今回はあまりニューヨークはでてこない。
舞台のほとんどはアラブ首長国連邦のアブダビ。
もっとも撮影はモロッコだけどね。
詳しいストーリーは省くとして、
キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)、サマンサ(キム・キャトラル)、
シャーロット(クリスティン・デイビス)、ミランダ(シンシア・ニクソン)の
4人は、
サマンサの元カレが出演している映画のプロデューサーに誘われて、
個室付きのゴージャスなジェットで、このエキゾチックな国へ旅立つわけだ。
ところがそこで、運命のいたずらにより、
キャリーは
その人生で愛したもうひとりの男
エイダン(ジョン・コーベット)と再会。
出獄前に夫ミスター・ピッグ(クリス・ノース)との関係が
ぎくしゃくしていたキャリーは、
そこでなりゆきのまま彼とキスしてしまう。
夫にこの真実を告げるべきか否か?
サマンサは止めろと言うんだけどね」
----ふうん。わりとありふれた話だニャあ。
舞台が中東に変わったと言うだけで…。
でも、イスラム圏って戒律とか厳しいんだよね。
この4人が行ったら浮いちゃうのでは?
「そこが、ぼくもいちばんハラハラしたところ。
タイトルからもズバリ。
この映画はセックスが前面に押し出されている。
顔を半分以上、覆った女性の前で
あまりにもそれはヤバいのではという言動がポンポン飛び出してくる…。
でも、最後はこの映画のテーマに落とし込み、
ちゃんとアラブ女性を立てていたけどね」
----そのテーマって?
「アラブの女性は伝統を守りながら、自分の生き方を楽しんでいる。
でも、それが出てくるのは最後の最後で、
たとえばサマンサの奔放な行為を見せつけられている
アラブ女性がどう思ったかなんかは観ていて気になったところ。
アメリカの傲慢さと言ったら言い過ぎかもしれないけど…。
あっ、ここで観ておいた方がいい映画、その1。
ホルモン剤を取りあげられようとして逆らうサマンサに対して
他のメンバーからの愛の忠告。
『あまり逆らうと「ミッドナイト・エクスプレス』になるわよ』。
これ、周囲はシ~ンとしてたけど、
麻薬の持ち込みで長い刑務所生活を送る青年の苦難を描いた
アラン・パーカー監督の名作」
----でも、あの映画の舞台はトルコのイスタンブールだけど…?
「しっ。
さて、この映画のお話が出たついでに次の映画。
実はミスター・ビッグは結婚以来、出不精になってテレビ漬け。
とりわけ古い白黒映画がお気に入り。
その夜、たの映画は『或る夜の出来事』。
この中で、車を止めるためにヒロインがスカートをたくしあげ、
脚を見せるシーンがある。
このシーンは、伏線になっているので重要。
でもなあ…」
----??????
「こんなことが通用したのは1930年代だからと、ビッグはキャリーに説明。
それって、ちょっとヤバいんじゃないかなあ」
----あらら、考え込んじゃったみたい。
「うん、引っかかるところ。
で、この白黒映画もテーマの一つとなっていて、
映画は白黒でも、愛はいくつものカラフルな色があるだったかな、
そういうことが結論として導き出される。
だから、そこで流れる曲もシンディ・ローパー『True Colors』。
さて、音楽の話を続ければ、
冒頭、ゲイの友人同士の結婚式で歌われるのが
男声コーラスだけの『屋根の上のバイオリン弾き』。
このミュージカル志向はさらに続く。
司祭役として、登場するのがなんとあのミュージカルの大物女優ライザ・ミネリ。
歌も踊りも披露してくれる。
実を言うと話題になっているペネロペ・クルスの出演シーンは1シーンのみ。
その分、こちらのほうで楽しんでほしいな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「4人一緒に、アブダビで歌うらしいのニャ」
※これはもう「アラビアンナイト」だ度
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