フランチェスコ・グアルディ作「リード島へ出発するブチェンタウロ」(1763)、ルーブル美術館 蔵 ブチェンタウロ(ヴェネト語:bucintoro)は、ヴェネツィア共和国の総督(ドージェ)が乗るガレー船。日本ではイタリア語由来でブチントーロとも呼ばれる。ヴェネツィア共和国では1798年にナポレオン・ボナパルトに滅ぼされるまで、毎年復活祭に行われる海との結婚(英語版)という行事で総督がアドリア海に出港するというパフォーマンスに使用された。これまでに主要なものでは4隻のブチェンタウロが建造されたとみられており、その中でもっとの華麗であったのが1729年に処女航海を行った4隻目のブチェンタウロである。その豪華さはまるで海に浮かぶ宮殿のようであり長さは35m、高さは8m以上の大きさ、この船を動かすのには168人の漕ぎ手のほか40人以上の乗組員が必要であったとされている。総督の椅子は船内後方に位置して