オンラインを見渡すと、さまざまなセキュリティに関する議論や資料が公開されているものの、問題の定義があやふやであったり、脆弱性の再現方法を示さないまま、対策を挙げるなど、方法論に問題があるために、対策の効果がなかったり、議論がすれちがったり、発散してしまうなど、非生産的な結果になってしまうケースは少なからず存在する。 本書は、全体にわたって、統一されたステップ方式を採用し、有意義な議論ができるように配慮しているだけでなく、何がも問題を懇切丁寧に説明し、独学や初学者に配慮している。本書はセキュリティだけでなく PHP によるアプリケーション開発の学習書としてもすぐれている。PHP のコミュニティにおいて、技術と社会の進歩とともに、不適切な教科書やチュートリアルが英語圏でも社会問題になってきており、入門者のための学習資料を提供することを目的とする PHP: The Right Way は2013