新聞、放送、出版、広告などマスメディア210企業からなる「マスコミ倫理懇談会全国協議会」の機関誌「マスコミ倫理」への寄稿に加筆修正をしたものをnoteで公開します。 「WITHコロナ時代の報道倫理」と題した本稿の前編では、インフォデミックの現状、信頼性の高い情報が求められる中で掲げられた「13のルール」、そして、市民がシェアしていたのはメディアよりも行政や医療機関、Youtuberの発信だったというデータを紹介しました。 後編では、メディアが抱える倫理的な問題を具体的に明らかにしつつ、より良い情報発信の方向性を海外事例を紹介しつつ提言します。 報道が事態の悪化に拍車をかける事例誤った情報、操作された情報が広がるのが「情報(インフォメーション)のパンデミック=インフォデミック」だが、コロナ報道においては「間違っていない情報」すら、結果的に混乱を生む原因となった。 例えば、トイレットペーパー不