RISC-Vに舵を切ったMIPS、新型コア2製品を発表:高性能プロセッシングを狙う(1/2 ページ) MIPSが2022年5月、高性能プロセッシングをターゲットとするRISC-Vベースの新製品を発表し、大きな注目を集めている。同社にとって初となるRISC-VベースのマルチプロセッサIP(Intellectual Property)コア「eVocore P8700」と「eVocore I8500」を提供するという。 MIPSがRISC-Vベースのコアを発表 MIPSが2022年5月、高性能プロセッシングをターゲットとするRISC-Vベースの新製品を発表し、大きな注目を集めている。同社にとって初となる、RISC-VベースのマルチプロセッサIP(Intellectual Property)コア「eVocore P8700」と「eVocore I8500」を提供するという。 MIPSは、「eVoc
Apple SiliconのM1が速いと話題だ。単に速いというだけでなくRosetta 2を用いてx86_64バイナリをARMに変換して実行した時にIntel CPUで直接実行した時より速くなる場合があるというのだから驚きだ。その要因を考察するにつれ一つの仮説に思い至ったのでここに記しておく。 その要因とはRISCとCISCの違いだ。殴り書きなので詳細は省くが、CISCのほうがやってることが複雑で単純な実行速度という意味ではRISCに敵わない。特にRISCの固定長命令という特徴がカギを握る。 CISCの代表がIntelのx86である。しかし2000年ごろにはCISCはもう駄目だ的なことが声高に叫ばれていたが、気が付けばx86はそのまま栄華を極め2020年にまで至ってしまった。そこまで持ちこたえた理由の1つがRISCとCISCの境目がなくなる Pentium Proの逆襲に書かれているのだが
前回:RISCの元祖、IBM 801はなぜ誕生したのか 最近ではArm、RISC-Vなど組み込みでも華々しい活躍を見せているRISCプロセッサ。その祖先というか元祖として認識されているのはIBM 801というプロセッサだった。歴史的経緯を、IT史に詳しい大原雄介さんが解説する。 結果的に世界初となるRISC CPUであるIBM 801を世に出したIBMだったが、これに続いて投入したROMP(Research OPD MicroProcessor)は正直に言えば失敗作だった。 IBM 801が完成するちょっと前にあたる1977年、同じIBMのOPD(Office Products Division)というワープロなどを手掛ける事業部が、新製品向けの強力なプロセッサとしてIBM 801に目をつけた。ただしOPDとしてはコストとか実装面積の観点で、CPUボードではなくCPUチップになることを望ん
RISCの元祖、IBM 801はなぜ誕生したのか:新連載「RISCの生い立ちからRISC-Vまでの遠い道のり」(1/3 ページ) 最近ではArm、RISC-Vなど組み込みでも華々しい活躍を見せているRISCプロセッサ。その歴史的経緯をIT史に詳しい大原雄介さんに解説してもらう連載、スタートです。 先日のキーボード記事が思ったよりも評判良かったようで、少し昔の話を書いてみないか? ということでいただいたお題がRISCプロセッサ。昨今のRISC-V周りの興隆が背景にあるわけだが、「そもそもRISCの生い立ちは?」という話を少し系統立てて説明をせよ、とのご依頼をいただいた。 ということで、話はRISC以前から始まる。 RISCの祖先というか元祖として認識されているのはIBM 801というプロセッサ(というか、システム)であり、これを開発したのはIBMのThomas J. Watson Resea
ソフトバンク傘下のアームが明かす、プロセッサ事業の歴史と次なるフロンティア キーノート|A New Era of Compute #1/2 2019年12月11日〜13日、東京ビックサイトにて「SEMICON Japan 2019」が開催されました。SEMICONは、世界を代表するエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会。半導体製造における最先端技術の展示や、国内外のトップエグゼクティブ、技術エキスパートによる講演などが実施され、3日間で5万人を超える来場者で賑わいました。この記事では、アーム株式会社代表取締役社長の内海氏と同リージョナルプロダクトマーケティング・ディレクターの菅波氏が講演したオープニングキーノート「A New Era of Compute」前半の模様をお届けします。世界中のデバイスに使われているArmプロセッサをはじめとする主要事業の紹介と、今後のデータビジネスに
下記 CPU ベンチ の結果を更新しました。 この結果だけを見れば iPhone 5 (A6) より約 1.8倍速く、 iPhone 5s は Core2 duo の 1.74GHz 相当となっています。 ・CPU ベンチ 以下抜粋 (詳細は上記ページを参照してください) CPU arch GHz time MB/sec 1GHzあたり -------------------------------------------------------------- Apple A7 CPU ARMv8 (arm64) 1.3 1.04s 104.27MB/s 80.21MB Apple A7 CPU ARMv8 (armv7s) 1.3 1.16s 93.04MB/s 71.57MB Cortex-A15 ARMv7A 1.7 1.49s 72.61MB/s 42.71MB A6 swift
最近、FPGAなどを使ってCPUを自作する記事を目にするようになりました。CPUの命令コードは数字ですから、アセンブラソースを1行1行手で命令コードに変換していく(ハンドアセンブルする)ことになります。昔は、このためにコーディング用紙というものが売っていました。 最近のPICなどのマイコンには開発環境が用意されており、アセンブラなど必要な道具はすべて入っています。ですから、用意されているアセンブラを使うことがあっても、アセンブラを自分で作るという機会はなかなかないと思います。ここでは、アセンブラを作ってみることにしましょう。 PHPでアセンブラを作る アセンブラをどの言語で作るかですが、今回もPHPを使ってみました。フォーム上にソースを入力すると、バイナリが出力されます。対応しているのはPIC16Fの命令セットで、今回のアセンブラプログラムを使って開発環境で作ったものとまったく同じバイナリ
ほとんどのアンドロイドスマートフォン、タブレットに使われているのは「ARM」社のプロセッサです。ですが、ARM社は、半導体製品を一切作っていません。実際にプロセッサを作るのは、ARMからライセンスを受けた半導体メーカーです。多数の半導体メーカーがARMのライセンスを受けているほか、セットメーカーなどもライセンスを受け、セットに組み込む半導体デバイス(カスタムLSI)にARMプロセッサを組み込むことも行われています。 パソコンなどで使われるプロセッサは、たとえばインテルの場合、自社で設計し、インテル自身が製造して販売しています。これに対して、ARMは、設計するだけで、自分でプロセッサを作ることはなく、プロセッサを売ることもありません(図01)。ARMからライセンスを受けた企業は、たとえば、半導体メーカーならば、外販する半導体製品を作ることが多いのですが、必ずしも、外販するわけではなく、特定の
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