「マグロ解体ショー」に、なんとはなしに憧れる。あの大きく重いマグロを、そつなく各部位へと切り分けていくダイナミックなパフォーマンス。景気良く、その場が華やぎ、盛り上がり、演者は尊敬のまなざしを一身に受ける。だいいち、名前がいいじゃないか「マグロ解体ショー」。 私も、あれ、やってみたい。尊敬のまなざしを一身に受けたい、目立ちたい。しかしキロ何万もするようなマグロを1匹買って・・・なんて絶対無理だ。金も技術も問屋も許さない。さてどうする。 布と糸で作っちゃえばいいんじゃないか。そう、解体部位そのままにぬいぐるみを作って、実演だ! と、簡単そうに言ってはみたものの―。 (乙幡 啓子) たぶん最も関係ない築地見学者 マグロ解体ショーに「なんとなく」憧れる―と、冒頭で“なんとなく”と書いたのは、実は実際には解体ショーを見たことがないからなのだった。恋に恋する、ってやつですな。 なので当サイトのお魚ハ