太平洋戦争開戦の際、「ニイタカヤマノボレ」の暗号電報を送った北海道稚内市にある旧日本軍の通信施設として使われた建物が、雪の重みで壊れているのが見つかりました。 壊れていたのは、北海道稚内市の郊外にある旧日本海軍の「幕別送信所」として使われた建物です。 建物の保存に取り組んでいる地元の市民グループが、17日、現地を訪れた際に壊れているのを確認しました。 この建物は、昭和6年に開設されたかつて旧日本軍の送信所で、太平洋戦争開戦の際、「ニイタカヤマノボレ」の暗号電報を送る際に使われました。 建物はれんが造りですでに老朽化していましたが、雪の重みで屋根の大部分が落ち、壁に長さ10メートルほどの亀裂が入りました。 稚内市では、17日までの積雪が87センチと、平年よりおよそ20センチ多くなっていました。 稚内市は、当面、建物への立ち入りを禁止して被害状況を詳しく調べることにしています。 建物は、平成1