「政府高官」が「検察の捜査は自民党には及ばない」と発言したとされ、与野党から批判の声があがっている問題で、発言の主が漆間巌(うるま・いわお)官房副長官(元警察庁長官)だったことが明らかになった。この発言は、発言者を特定しない約束の、いわゆる「オフレコ懇談」でのものだが、オフレコ懇談での発言をきっかけに政治家が足をすくわれる例は少なくない。 新聞各社は「自民党に及ぶことはない」という点で一致 発言は2009年3月5日、記者団とのオフレコ懇談の場で出たものだ。メモや録音は取らないことになっているが、ニュース価値がある場合は、発言者が特定されない形で記事化できることになっているとされる。漆間氏は、各紙によると 「自民党議員に波及する可能性はないと思う」(共同) 「自民党側は立件できないと思う」(朝日) 「自民党の方にまで波及する可能性はないと思う」(読売) 「この件で(東京地検が)自民党の方まで