三菱UFJ証券の全顧客148万人分の情報が持ち出された事件で、逮捕されたシステム部元部長代理の久保英明容疑者(44)が、顧客情報を名簿業者に売却した動機について「約3年前に仕事のストレスからキャバクラに通うようになり、消費者金融3社から借金した。返済でせっぱ詰まっていた」と供述していることがわかった。警視庁幹部が明らかにした。 警視庁ハイテク犯罪対策総合センターによると、IT支援を担当していた久保容疑者は自らを「部下もおらず、一匹おおかみのような性格」と表現し、「納期がさばけず、限界だった。酒を飲まないとやってられず、今年に入ってからはキャバクラに週1〜2回通っていた」と話しているという。 また、不正アクセスに利用した嘱託社員のIDは「たまたま入手したID一覧表から権限の大きいものを選んだ」と話しているという。