「女性の棋士が今まで一人も誕生していないのは競技人口が少ないからだ」とよく言われる。 まず前提として、「棋士」(男女問わない)と「女流棋士」(女性のみ)は別の制度である。勿論女流棋士も将棋を指して対局料、賞金を得るので「プロ」である。 「棋士」になる方法を簡潔に言うと 1)「奨励会」に入会する 2)26歳の年齢制限までに四段に昇段する(1年間で4人) 別ルートの「棋士編入試験」(注1)については一旦置いておく。 奨励会の一番下のクラスが6級で棋力はアマチュア四~五段に相当する。 そして入会者のほとんどは小学校高学年~中学生。中学生入会でもやや遅いと言われ、高校生以上から棋士を目指すのは相当に難しい(注2)。 今回は小学生の将棋大会や奨励会における女性の割合を調べてみた。 棋士の登竜門と言われる「小学生名人戦」(注3)から見ていく。 小学生名人戦の方式は 1)各都道府県で予選を行い 2)各都