地震で被害を受けたハイチ南西部レカイで家の水が止まり、屋外で体を洗ったり洗濯をしたりする人々=2021年8月20日、AP ハイチで14日にマグニチュード(M)7・2の地震が発生してから21日で1週間を迎える。政情が不安定なハイチでは7月にモイーズ大統領が暗殺され、アンリ暫定首相が率いる政府が発足したばかり。混乱の中、救援物資も十分に行き渡らず、被災者は過酷な避難生活を強いられている。 政府発表によると、これまでに死者は2189人、負傷者は約1万2200人に上る。行方不明者も多く、さらに犠牲者が増える可能性もある。 「支援はほとんどなく、みんな疲れ果てている。『もう死ぬ人は死んでしまえ』という投げやりな気持ちになる人も出ている」。被害が深刻だった主要都市レカイに住むチリ人作業療法士の女性、コンスエロ・アルザモラさん(34)は毎日新聞の取材にそう語った。