Software-Defined Networking(SDN)を、わかりやすく解説する特集の最終回。今回は、SDNを検証・開発した企業への取材を基に、2013年当時の理想と現実をまとめた。本記事を最初に公開したのは2013年5月だが、この時期に当時の状況を見直すことで、発展途上にあるSDNの理解を深められるはずだ。 今のところ、現実に存在するSDNは「万能のランプの魔人」ではない。SDNはまだ発展途上なので、足りないところも多いのだ。しかし、きちんと使いどころを選んでいけば、効果的に活用できる。一部の先進ユーザーや事業者などは、そうしたノウハウを蓄積しつつある。 Part3ではまず、そうした「使う側」の企業への取材を基に、SDNの理想と現実を見てみよう。最後の別掲記事では、開発中のSDNのソフトウエアの中で興味深い構成を持つ例や、また、通信事業者の考える今後のSDNの展望なども紹介する。