ソフトバンクモバイルは来春にも衛星携帯電話サービスに参入することが11日、分かった。アラブ首長国連邦(UAE)の衛星携帯電話事業者「スラーヤ」の回線を借りてサービスを提供する。東日本大震災後、自治体などで緊急連絡用として衛星携帯電話の導入機運が高まり、NTTドコモも従来の3分の1程度の低料金サービスを導入。ソフトバンクも衛星携帯電話の利用拡大が見込めると判断、ドコモよりも割安な料金体系を目指す。 スラーヤの衛星携帯電話は中東や欧州、アフリカなどを中心に利用されており、2008(平成20)年からアジアをほぼ全域をカバーしている。通常の携帯電話並みの小型端末で、海外で一般的な携帯電話規格「GSM」と併用できるのも特徴。ソフトバンクが国内販売する米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」用に、衛星携帯電話として使えるキットも商品化されている。 スラーヤの衛星携帯