国内最大手の匿名掲示板「2ちゃんねる」上で、麻薬売買に関連した書き込みを放置したとして、警視庁が2ちゃんねるの関係各所に家宅捜索を行っていることが明らかになった。2ちゃんねる上の違法な書き込みはこれまでにも何度も問題になってきたこと。なぜ今、強制捜査なのか。 警視庁によると、今回の容疑は昨年5月、2ちゃんねるに覚醒剤の購入を勧める書き込みを行い、麻薬特例法違反と覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕された54歳の男性の書き込みを放置したことが、麻薬特例法違反の幇助にあたるというもの。3月までに、書き込みを削除する「削除人」と呼ばれる人の自宅や、サーバー管理会社など関係先約10か所を家宅捜索していた。 これまで警察は違法行為があっても、それをある程度までは「泳がせる」ことで、犯罪と秩序のバランスを保ってきた面があった。ところが、昨今の暴力団排除条例に見られるように、社会がもはや警察のそうした手法を