前回の記事のような場合、ヒープ破壊を起こしている箇所を突き止めることも重要ですが、同時にどこでメモリを割り当てたのかも調べなければ不具合を解決することが出来ません。ただ、小さなプログラムならざっとソースを眺めれば問題のある箇所がすぐ分かるかもしれませんが、ただでさえ大規模で、しかもスキルの異なる多数の人が長年手を加え続けたスパゲティコードから調査するのは大変です。そういった場合、ページヒープの機能を使えばメモリ割当箇所のスタックトレースを得ることが出来るので、そこを手がかりに調査していくと効率が良い場合があります。 ページヒープのスタックトレースを有効にするコマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。 >C:\Program Files\Debugging Tools for Windows (x64)>gflags -i +ust +hpa 結果、次のような文字が表示されれば OK で