携帯電話の高機能化に伴い課題として浮上してきたのが、携帯電話のバッテリー容量の問題だ。この課題については、バッテリーの持ち時間を長くするというアプローチがある一方、切れたバッテリーをいかに手軽に充電するかの研究も進んでいる。 この後者の取り組みを進めているのが、村田製作所とセイコーエプソンだ。両社は、“置くだけ”でモバイル機器を急速充電できる「非接触急速充電システム」の開発を進めており、その成果をCEATECのブースで披露している。 課題はバッテリーの小型化と容量アップ、2010年の量産を目指す ブースでデモを展開しているのは、セイコーエプソンの電磁誘導方式による電源供給技術と、村田製作所の急速充電バッテリーを組み合わせて開発したワイヤレス急速充電システムだ。 現行のモバイル機器を充電するには、専用の充電器に取り付けたり、機器をACアダプタに接続する必要があり、それが出先などでの充電を困難