日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は、個人情報を適切に取り扱う組織を認定する「プライバシーマーク制度」や、組織における情報資産保護に対する取り組みを評価する「ISMS適合性評価制度」(ISMSは情報セキュリティマネジメントシステムの略)など、ITおよびセキュリティ関連の様々な事業を手がけている組織(一般財団法人)である(写真1)。 そのJIPDECが2011年7月、それまで自前でサーバーを運用していたメールシステムを外部のクラウドベースのメールサービスに完全移行するという組織内メールシステムの大胆な刷新を敢行した。9月上旬現在、カットオーバー(運用開始)から約2カ月が経過したが、トラブルもなく順調に稼働しているという。 自前の運用に限界を感じて外部委託を決断 企業や組織にとって、電子メールは最も重要なネットワークサービスの一つであるが、最近では自社でメールシステムを運用するよりもコス