「InfoNavigator」、「WAVE Search」、「Hole-in-One」、「ドラゴン」は、かつて日本に存在した検索エンジンの名前だ。1990年代後半、国内の電機や通信系の企業、あるいはその子会社や関連会社はこぞって検索エンジンサービスを立ち上げ、2000年前後に撤退した。当時早稲田大学の学生だった田村健人氏が開発した検索エンジン「千里眼」(当初は「Searcher in Waseda」)も、前世紀に誕生した検索エンジンのひとつ。1997年にはサーバーの運用が旧株式会社アスキーに移行し、1999年に終了した。 検索エンジンの「カンブリア爆発」が2000年頃に収束したのはいくつかの原因がある。Webページが大量に増え、もはや個人や他業種の企業が片手間に用意したサーバーではインデックスできなくなったこと、形態素解析やスコアリングなどの手法が高度になり、最新のコンピュータサイエンスの