シリアで3年4か月間拘束され、昨年10月に解放されたジャーナリストの安田純平さんが12日、東京都内で講演を行った。約300人が参加。安田さんは、虚偽情報がもたらす問題や紛争地を取材する目的などを語り、過去に取材した映像を見せながら、戦地となったイラクやシリアの状況を伝えた。 記者の仕事とは 安田さんを巡っては、「自己責任」を叫ぶ人たちから、様々な虚偽情報が発信された。 たとえば、安田さんの母親が息子の無事解放を願って千羽鶴を作っていたこと。1万羽の鶴を折り終わった後は、星を折っていた。その映像がテレビで流されると、「星を折るのは韓国人だ!」という意味不明なコメントがネット上をかけめぐり、誹謗中傷もなされた。 今も、母親はそれを気に病んでいる、という。 「『自己責任』と言いながら、家族を引き合いに出し、親を責めるのは、批判とは言えない。しかも、『自己責任』を言いながら、『連帯責任』を求めてい