今回は、中小企業退職金共済制度(中退共)をご紹介します。 この制度は、従業員への退職金準備を国がサポートする制度で、掛金は全額経費となり節税の効果があるほか、使い方によっては社会保険料の削減にも役立つことがあります。 ■中退共制度 中退共は、中小企業退職金共済法という法律で、中小企業のために国が設けた退職金制度です。 中小企業が契約を結び掛金を負担すれば、従業員が退職した際に、機構から退職金を直接支給する流れです。 会社は、従業員の掛金を決め、毎月を納めるだけで済みますので、余分な事務作業を行う必要はありませんし、手数料や運用リスクによる追加出費が発生しないことも安心です。 加入に際しては、原則として全従業員の加入が必要です。 なお、パートタイマーも加入することができますが、法人の役員は加入することができません。 ■節税・社会保険料の削減 掛金は、法人であれば損金、個人企業の場合には必要経