SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)市場の拡大に伴いSaaSを効率的に管理するためのSaaS、通称「SaaS for SaaS」市場に注目が集まっている。複数のSaaSを業務で利用する企業の情報システム部門が、増えすぎたSaaSを一元管理したり、使われていないアカウントを見つけたり、セキュリティーを強化したりする狙いで導入を進める。同市場を成長市場と捉え、ITベンダーの参入も相次ぐ。ユーザー企業とITベンダーへの取材を基に、SaaS for SaaSの最前線に迫る。 「事業部で急速にSaaS導入が進み、徐々に情報システム部門では管理しきれない状態になっていた」――。エキサイト テクノロジー戦略室インフラストラクチャー部の丸田大介氏は2024年10月、約1年半前の自社の状況についてこう振り返る。 エキサイトのように、ここ数年でSaaSを業務に活用する日本企業が急速に増えている。フリー