まず、Xとxが紛らわしいですね。 P{X=x}=P(x) を、 P{A=t}=f(t) のように置き換えても、同じ意味ですので、こう置き換えて説明してみます。 確率変数というのは、最初に決めた、現象の集合と、実数との対応です。サイコロの例がよく出されますが、逆にわかりにくくしている面もあります。各面に、{a,b,c,d,e,f}という文字が書かれたサイコロを想像してみてください。さて、このサイコロで、{a,b,c}の文字が出る確率を知りたいとしますね。ところが、数学は「数」を扱う世界なので、文字は直接は扱えません。そこで、現象と数の対応を確率変数とします。この場合、確率変数Aを、 サイコロを振ってaが出たら、A=1 サイコロを振ってbが出たら、A=2 サイコロを振ってcが出たら、A=3 サイコロを振ってdが出たら、A=4 サイコロを振ってeが出たら、A=5 サイコロを振ってfが出たら、A=