SC09では、約2万5,000m2の展示場に318のHPC関係の研究所やメーカーの展示ブースが並び、いみじくもゴア元副大統領が行った講演の中で、「ここは貴方がたにとってはディズニーランドのようなものでしょう」と指摘したように、興味深い新製品などが展示され、まさにHPC関係者にとってのディズニーランドとなっていた。 204マイルの光ファイバを敷設したSCiNet SC09の展示会場には、例年通り、展示ブースの機器や会場の無線LANなどをサポートするSCiNetが設置された。今年は各社から寄付された2,000万ドル相当のルータやスイッチと合計204マイルの東京-名古屋間に相当する長さの光ファイバが張り巡らされ、会場の外へのバンド幅も400Gbpsと太い伝送路が用意された。 会場に張り巡らされたSCiNetの構成図(左)と並べられたルータやスイッチのラック(右)の一部 IBMはPOWER7モンス
第34回 TOP500が発表 ポートランドで開催されたのSC09で第34回のTOP500が発表された。トップはオークリッジ国立研究所の増強されたJaguarシステムが獲ったが、それよりも関係者全員が驚きと述べたのが中国の天河一号が全体で5位、アジアではトップとなったことである。 天河一号のアジアNo.1の表彰状と表彰を受けるWong氏(中央) 天河一号は、「Xeon E5540(Nehalem)」と「E5450(Harpertown)」をCPUとして使用し、それにAMDの「HD4870X2 GPU」を接続し、全体では7万1,680コア、ピーク性能1.206PFLOPSのシステムである。このヘテロジニアスシステムで563.1TFLOPSのLINPACK性能を達成し、堂々の5位に入った。輸入のウナギやシジミをしばらく日本の水で飼育すれば国産になる伝でいけば、CPUやGPUは米国製であるが、立派
ちまたでは京速計算機の話が話題ですね。 門外漢の意見として言うと、これって、NECが今の延長線上でのベクトル型プロセッサの開発をあきらめた、というのが発端であり本質であり核心ですよね。今予算をつけるつけないのというのは、なんていうか、余韻というか、残滓の部分の話でしかない。 今年5月の時点でNECは「ベクトル型スーパーコンピューター」の技術開発を今の形で進めても未来は無いと判断し、京速計算機のハード開発から脱退し、その代わりにNECは、ベクトル型の技術の未来を、Intelと組んでxeonのベクトル化することに託しました。 その時点で、地球エミュレータからの流れを継ぐ、日本のお家芸であるベクトル型スーパーコンピューター開発と、そしてその活用方法としての「ベクトル+スカラ複合型アーキテクチャ」=京速計算機プロジェクトのコアは本来は終わっているべきなんではないでしょうか。国の技術競争力の話として
「京速」見送りで、コンピュータのわかってる人までが残念がっているのが不思議でしょうがない。 スーパーコンピューターを復活してほしい – 西 和彦 こういった主張を見ると、「なんでもかんでも世界一になってりゃいいのか」と思えて来る。 もう何度も書いているけれど、あのプロジェクトは「次の世界一」のために潰れるべきだったのだ。 日本が世界一のコンピュータが作れるようになること、これに異論はない。「二番目ではダメなのか?」と言われれば、「ダメに決まってるだろ」と答えるものだ。これに異論があるコの業界の者は少ないだろう。いや、異論なんか持つな。この気概こそが日本のコの業界の未来につながるのだ。 しかし、そう思うからこそ、「京速」は潰れるべきだと考える。 まず、TOP500のリストを見て、近年の傾向を見るといい。 今年1位だったJaguarは、公称2.3PFLOPS、実測1.75PFlopsだそうだ。
先日のNHKテレビの報道を見ていて、ソファから転げ落ちると思うほどびっくりしたことがあった。蓮舫参議院議員が鬼のような顔をして、「スパコンで世界一になる意味はあるのか?」と仕分けしていたからである。仕分けされているときに、それに反論している文部科学省の役人を有り難いと思った。日本のスパコンのために頑張ってくれている!官僚をこんなに有り難いと思ったのは久しぶりだ。しかし、スパコンは「来年度の予算計上の見送りに限りなく近い縮減」つまり中止に仕分けされてしまった。 私は、このプロジェクトに直接の利害関係はない。民主党員ではないし、自民党員でもない。週末にこのことに対する論調をネットで読んでいたが、誰も反論しないので、民間人として、スーパーコンピューターの世界に関係があるものとして、この文章を書くことにした。 日本のスパコンは世界一であった 日本はかつて世界一のスパコンを作った国であった。NECが
米IntelとNECは17日、スーパーコンピュータの性能を飛躍的に向上するハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)システム技術を共同開発していくことに合意したと発表した。NECは、ベクトル型スパコン「SXシリーズ」の提供に加え、Intel Xeonを搭載したスパコンに今後、これらの技術を活用していく予定。 両社は、NECのベクトル型スパコン開発で培った経験と、Intel Xeonの高い性能および高速ベクトル処理機能「Intel AVX(Advanced Vector eXtentions)」を組み合わせることにより、インテル・アーキテクチャのスパコンで、より高い実効性能を提供する計画。 協力の第一段階としては、Intel Xeonを搭載したスパコンのメモリ帯域幅と拡張性を向上させるハードウェアおよびソフトウェアの技術開発を共同で行なう。これらの強化は、研究分野市場向けなどのハイエン
日産自動車元会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)を巡る事件は、東京地検特捜部が21日、ゴーン元会長を会社法違反(特別背任)容疑で逮捕をしたことで新たな展開を見せた。ゴーン元会長個人の資産管理会社で…続き[NEW] 寝耳に水の再逮捕劇 ゴーン元会長、取り調べに強気 ゴーン元会長を特別背任容疑で再逮捕 東京地検
TSUBAME 利用の手引き 東京工業大学学術国際情報センター 2009.8 4.5 版 - i - 目 次 はじめに...................................................................................................................................................1 1. システム概要.....................................................................................................................................2 1.1. システム概念図...................................
3.14……と続く円周率を2兆けた以上も計算し、世界記録を樹立したと、筑波大計算科学研究センター(茨城県つくば市)が17日に発表した。これまでの記録に比べ、けた数を一気に約2倍に増やした。ギネス世界記録登録の申請も10日にすませた。 同センターが08年6月に運用を始めた超並列クラスタ型スーパーコンピューター「T2K筑波システム」を使い、2兆5769億8037万けたをはじき出した。検証計算も含め、計73時間36分かかった。従来の記録は東京大情報基盤センターと日立製作所のチームが02年に打ち立てた1兆2411億けただった。 今回の計算は、スパコンの性能評価を目的に行われた。筑波大チームは「計算中に一度も障害は発生せず、システムの信頼性の高さを検証することもできた」としている。(山本智之)
理研、次世代スパコンの新システムを“スカラ型単独”に変更 〜 富士通と共同開発 7月17日16時49分配信 RBB TODAY 独立行政法人 理化学研究所(理研)は17日、文部科学省が推進する「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクトの一環として開発を進めている次世代スーパーコンピュータの新システムを、“スカラ型単独”構成に決定したことを発表した。 【その他の画像やURL】 理研は、次世代スーパーコンピュータの開発主体として2006年9月から概念設計を開始。2007年に概念設計が終了、評価を経て開発を推進していた。当初、システム構成は、スカラ部とベクトル部からなる複合システムだったが、ベクトル部の開発を担当していた日本電気が、2009年5月に製造段階への不参加を表明。複合システムの実現が困難な状況となっていた。新システムの開発は、理研と富士通が共同で実施し、性能目
lead_moble=NECは6月4日、同社が海洋研究開発機構に納入し、2009年3月1日より稼働を開始した新型「地球シミュレータシステム」が、LINPACKベンチマークの性能測定で122.4TFLOPSの性能と実行効率93.38%を達成したことを発表した。同性能は、同ベンチマークの順位となるTop500(2008年11月発表版)の順位で、日本1位となり、世界でも16位にランクインするものであり、実行効率では世界1位の値となる。 NECは6月4日、同社が海洋研究開発機構に納入し、2009年3月1日より稼働を開始した新型「地球シミュレータシステム」が、LINPACKベンチマークの性能測定で122.4TFLOPSの性能と実行効率93.38%を達成したことを発表した。 海洋研究開発機構に納入された新型「地球シミュレータシステム」(写真提供:海洋研究開発機構) 同性能は、同ベンチマークの順位となる
HPC-ACE向けプロセッサの仕様を公開 富士通は2009年3月2日、同社WebサイトのHPC(科学技術計算・解析)のページに次期スパコン向けプロセッサの論理仕様書を公開した(注:PDF)。 このプロセッサの命令アーキテクチャはSPARCベースであるが、HPC向けに大幅に命令拡張が行われており、「HPC-ACE(High Performance Computing - Arithmetic Computational Extensions)」という名前が付けられている。 また、このプロセッサの正式名称は「SPARC64 VIII fx」である。現在、同社のSPARC Enterpriseサーバに使用されている4コアプロセッサは「SPARC64 VII」であるので、これの次世代にあたると考えられる。同社のWeb歳とでは単にこのプロセッサを開発中と述べているだけで、このプロセッサが、何時ごろ、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く