フランソワ・トリュフォーやルイ・マルなど、名画に出演してきたフランスの大女優ジャン・モロー主演、映画『クロワッサンで朝食を』が京都シネマで上映されています。タイトルにも登場するクロワッサンは、パリでは欠かすことのできない、食卓を彩るパンとして、ブーランジェリーに並びます。筆者も大好きなパンですが、映画上映記念もかねて、京都のおいしいクロワッサンをご紹介します。 本物のクロワッサンとは何か? 老婦人フリーダの家政婦として、エストニアからパリにやってきたアンヌ(ライネ・マギ)は、スーパーでクロワッサンを購入し、朝食を彼女の元へ運びます。するとフリーダは憤慨し、ハッキリと言い切るのです。 「プラスチックを食べろと?本物のクロワッサンはスーパーじゃなくてパン屋で買うのよ」 映画の印象的なヒトコマですが、これは的を射る発言です。クロワッサンとはバターと生地を折り込み、何層にもなったパイ生地のようなパ