宇宙ごみにとりつける「導電性テザー」を持つ日東製網の尾崎浩司さん=広島県福山市、吉田写す 人工衛星の残骸など、地球の周りに増え続けて問題化している「宇宙ごみ」に、長さ数キロの「網」をつけて大気圏に突入させ、燃やしてしまおうという試みが、広島県の老舗漁網メーカーと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の間で進められている。 昨年創業100周年を迎えた「日東製網」(福山市)がJAXAと共同開発中の「宇宙ごみ除去システム」。 まず、金属で編んだ長さ数キロの「導電性テザー」と呼ばれる細長い網を「捕獲衛星」に積み、ロケットで打ち上げる。軌道に乗った後、衛星のロボットアームを使って宇宙ごみに網を取りつけ、アームの先端を切り離す。 網は地球のまわりを周回することによって電気を帯びる。これが地球の磁場と影響し合って、徐々に高度を下げさせる力となり、大気圏にごみごと再突入して、最終的に燃え尽きるとい
先頃行われた事業仕分け作業において、「スーパーコンピュータ」や「Spring8」など、多くの将来性ある科学技術研究資金を断ち切ったことで、名を馳せた仕分け人の一人に松井孝典・千葉工業大学「惑星探査研究センター」所長がいる。 http://wwwlib.cc.it-chiba.ac.jp/topics/planet/ このHPには、冒頭に『若者に夢を与える、国内大学初の研究所』とあり、続いて「センターの目的」や「研究内容」が書かれているが、注目すべきは「研究センターの人員」の欄である。そこには 松井孝典(前東京大学新領域創成科学研究科教授)を所長に、小惑星探査機「はやぶさ」や、月探査機「かぐや」の研究者をふくむ国内の若手研究者で構成します。 と書かれている。要するに、元東大教授が、あの「はやぶさ」を作ったメンバーと共に立ち上げた新しい研究センターである、との主張である。多くの方は素直にそう読
宇宙研(ISAS)特別公開初日の様子。とりあえず#isasopen のハッシュタグで拾いました。明日は更に混雑が予想されそうです。行かれる方は、日除け、飲み物など対策を充分にして、満喫して下さい。 2日目; http://togetter.com/li/39115
小惑星探査機「はやぶさ」が帰還した日、JAXAiの「はやぶさ」を紹介するコーナーには大勢の人が訪れた=6月13日、東京・丸の内(栗橋隆悦撮影) 文部科学省の中川正春副大臣が23日、政府の行政刷新会議による今年4月の「事業仕分け第2弾」で廃止と判定された宇宙航空研究開発機構(JAXA)の広報施設「JAXAi」(東京都千代田区)を視察した。視察後、中川副大臣は「結論を出すために来た。最終結論はまだだが、JAXAiのような見せ方は廃止だ」との見通しを示した。 JAXAiは丸の内にある無料施設で、ロケットエンジンの実物や小惑星探査機「はやぶさ」のミニチュア模型などを展示。事業仕分けでは年間1億円近い経費に対する効果が不明確などとして廃止の判定が下された。 JAXAを所管する文科省は来年度予算の概算要求を前に施設継続の是非を検討中。はやぶさの地球帰還成功に対する“ご祝儀”も期待されたが、中川副大臣は
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
米の高校生らによる「はやぶさ」大気圏突入の動画 【2010年6月28日 NASA Science News】 米・マサチューセッツ州の高校生3名が、今月13日の「はやぶさ」の大気圏突入の観測に加わり、大型ジェット旅客機DC-8の機上から巨大な花火のように爆発するはやぶさを観測、その姿を動画におさめた。 米の高校生がとらえた「はやぶさ」の動画から切り出した静止画。クリックで拡大(提供:Hayabusa Re-entry Airborne Observing Campaign/Clay Center Observatory/NASA) 米・ マサチューセッツ州の高校で科学を教えるRon Dantowitz氏は、昨年のある日、3名の生徒(Dexter校のJames BreitmeyerさんとYiannis Karavasさん、そしてSouthfield校のBrigitte Bermanさん)に、
2010/06/18 ■ 個人blogでJAXAの画像を利用するには 先日はやぶさが帰還し、金星探査機「あかつき」そして小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」の打ち上げ成功と、なにかとワクワクする話題の多いJAXA(宇宙航空研究開発機構)。こういった話題をblogで書こう!応援しよう!…というのは宇宙好きなら誰しも思うことだと思いますが、その際やはりどうしても使いたくなるのがJAXA公式素材(写真など)。 個人がblogでJAXA公式の素材を使いたい場合はどうすればよいのか?利用申請にまつわるドタバタからはっきりしたその結論をまとめたいと思います。 結論から先に言うと、 「個人ホームページ・blogなどでJAXA提供の素材を利用したい場合は、規定を守った上で利用申請をしてください。個別に許諾します」となります。ただし 「現状は事務処理が間に合わなかったり利用申請手続きが面倒で分かりにくか
わかるわかる。つまり、最近になって初めて「はやぶさ」なんてものを知って、2chあたりで「17億が3000万に減額!!」なんてコピペとか見ちゃったわけだね。で、会社の同期は何て情弱なんだとか言っちゃってるわけだ。わかるわかる。 んとね。はやぶさに関しては、この話題は3年前に過ぎた話題です。 2007年度予算編成時点において事実上のディスコン宣告を突きつけられています。 当時の一過的な自民党政権が悪かったのかというと必ずしもそうではなくて、JAXA内はナントカ重工業さん達と子飼いの政治家と愉快な仲間たち的な政治的枠組みがあり、深宇宙探査はその枠組みの中では「政治的後ろ盾を持たない弱小プロジェクト」だったに過ぎません。だから当時、JAXAが「いいよwあんなのwゼロでwww」と言うのに対して、財務省側から「いや、話題のプロジェクトだし予算付けてあげるよ?」と最低限のプロジェクト維持費として5000
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
La mayoría de las personas piensan que, proteger su propiedad exige una elevada inversión, pero, la realidad, es que solo... Leer más
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
6月13日、JAXA相模原に集まった1500名を超す来場者から、度重なる拍手が上がった。小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還に際し開催されたパブリックビューイング(PV)のために集まった人々による拍手だ。 パブリックビューイングのためにJAXA相模原に集まった人々 同日19時51分00分(日本時間)、はやぶさはその身から小惑星「イトカワ」で採取したであろうサンプルを搭載したカプセルを分離、地球への降下軌道に乗せた。あまりの来場者の多さに会場を3つに分けたJAXA相模原では、はやぶさの最後の1つ1つの動きが報告されるたび、大きな拍手が鳴り響いた。 PVで多くの来場者が眺めていたJAXA相模原に設置された運用管理室では、その間もはやぶさの最後に向けた作業が着々と進められていた。JAXA相模原からのデータの送受信ははやぶさが太平洋の水平線に消えるまで続けられた。水平線に消える最後のコマンドを送信し
本当に地球に戻ってくるギリギリのところまで「はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン」という特別サイトが立ち上がったり、ツイッターアカウント(@Hayabusa_JAXA)が開設されていることを知りませんでした。 しかし改めてよく見ると、実に上手に、なおかつ自然にソーシャルメディアを使っているな、と思いました。 特に、ツイッターアカウントは管制室の様子や「すばる望遠鏡」で観測されたこと、さらには金星に向かう「イカロス」(@ikaroskun)や「あかつき」(@Akatsuki_JAXA)とやりとりをしたり、「IES兄」がハブとなって効率的に情報を伝えています。 今回「はやぶさ」のおかげで身近に宇宙を感じることができました。 子どもの頃は宇宙飛行士になりたいとか、月に行きたいとか思っていたはずなのですが、いつからか宇宙は遠い存在になっていました。 そんな風に、遠くなってしまっていた宇宙を、また
米航空宇宙局(NASA)は6月13日、観測用航空機「DC-8」から撮影した「はやぶさ」大気圏再突入時の映像を公開した(動画URL)。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと共同で撮影。大気圏再突入の際、ヒートシールドがカプセルをどの程度守るか研究するために撮影したもので、空から19台のカメラではやぶさを狙ったという。 画面左側からはやぶさ本体とカプセルが小さな白い火の玉となって現れる。本体は次第に大きな火の玉となり、青白く光り輝いた後、砕け散る。カプセルは飛び続けている。美しい映像だ。 関連記事 お帰りなさい、はやぶさ! 小惑星探査機「はやぶさ」が13日、7年間の旅を終え地球に帰ってきた。帰還をとらえた動画やニュース、ミッション解説サイトなどをまとめた。随時更新。 はやぶさのカプセル回収 破損ない模様 JAXAがはやぶさのカプセルを回収。「現段階で破損していない模様」という。カプセルにはイ
日本時間6月13日19時51分に「はやぶさ」は無事カプセルを分離し、日本時間6月13日22時51分頃には大気圏に突入しました。 2003年5月9日にM-Vロケットで打ち上げられてから約7年間、イトカワに着陸し、サンプル採取作業を行い、再び地球に帰還するという難事業を、幾多の困難を乗り越え成し遂げることができました。 また大気圏に再突入した「はやぶさ」カプセルについて、ヘリコプターにより捜索した結果、日本時間6月13日23時56分にWPA内の予定区域内においてカプセル本体を目視により発見しました。 なお、カプセルの回収作業は、日本時間6月14日午後に行う予定です。 これまで応援していただいた皆様に感謝いたします。 ※WPA : Woomera Prohibited Area (ウーメラ実験場(立入禁止区域))
ついに祭りの日がやってきた。 「はやぶさ」が還ってくる。そう聞いただけで2010年6月13日を特別な日と考える人たちがいる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によるネット中継開始時間までモニタ前に待機しかねない勢いだ。 天文ファンや宇宙開発マニアの枠を越えてファンは大勢いる。動画コンテンツにイラスト、実物大模型から「はやぶさ」コスプレまで、プロジェクトを理解したい、理解したこの気持ちを表現したいという作品があふれている。 「はやぶさ」は凄い。何が凄いって、人が凄い。史上初をいくつ実現したんだ!という野心的なミッション内容だけでなく、前例がないゆえに次々と起きたトラブルを、宇宙機運用技術の粋を尽くして乗り越えたその手腕が凄い。 そして、それに応えた「はやぶさ」も凄い。何かもう意思があって、プロジェクトメンバーの熱意を汲み取っているとしか思えないような挙動の数々。プロジェクト責任者である川口淳一
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