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劇評に関するhhasegawaのブックマーク (4)

  • 音楽の窓から世の中を眺めて:ローエングリンは「守護者」なのか | 毎日新聞

    江川紹子 これは、と思うオペラ公演は複数回鑑賞することがある。初日が終わった時には、「あと◯回見られる」と心にゆとりもあるが、いずれは楽日を迎える。感動的な公演であるほど、終わってしまうのが惜しくて、最後の一音にすがりつきたい気持ちになる。 二期会「ローエングリン」の最終日も、そうだった。 何と言っても、準メルクルさん指揮の東京都交響楽団の演奏が素晴らしかった。くめども尽きぬ泉からあふれだす音楽は、豊穣(ほうじょう)の海となってホールを満たし、歌い手たちの声と聞き手を包み込んでいく。幸福感に酔いつつ、この時が永遠に続いてほしいと願った。 歌い手陣も大健闘。力強い男声合唱にも感銘を受けた。中でも、とびきりの存在感を見せたのが、清水華澄さん演じるオルトルートだった。私は、コラムで前回「ローエングリン」を取り上げた時に、オルトルートへの思い入れを告白したが、清水さんの歌と演技は、まさに私の“オ

    音楽の窓から世の中を眺めて:ローエングリンは「守護者」なのか | 毎日新聞
    hhasegawa
    hhasegawa 2018/03/10
    深作健太演出『ローエングリーン』評。普仏戦争に舞台を設定し、神聖ローマ帝国をドイツ帝国、ブラバント公国をバイエルンに見立てる試みは興味深いとはいえ、「東方」の敵マジャールがフランスになるのはどうかな?
  • シェイクスピアはこうでなきゃ!〜カクシンハン『ジュリアス・シーザー』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    カクシンハンによる『ジュリアス・シーザー』を池袋のシアターグリーンで見てきた。非常に荒削りな演出でまだいくぶん完成してないところもあるのだが、それでも「シェイクスピアはこうでなきゃ!」というようなキレッキレの演出で大変に面白かった。絶対におすすめできる。 とにかく素晴らしいのは、日の舞台としては非常にきちんとシェイクスピアを現代の政治にリンクさせていることである。『ジュリアス・シーザー』は大変政治的な芝居で、英語圏ではオールフィメールでやるとか、サブサハラのアフリカの国家という設定でやるとか、とにかく現代政治とリンクさせた演出にすることが多い。私も、基的にこの芝居においてシーザーはローマで殺される偉人ではなく現代に生きる政治家であり、ローマは過去ではなく生々しい現実として表現されるべきだと思っているのだが、このカクシンハンの『ジュリアス・シーザー』はまさに現代日に生きている観客のため

    シェイクスピアはこうでなきゃ!〜カクシンハン『ジュリアス・シーザー』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    hhasegawa
    hhasegawa 2016/01/22
    ということは共和政が立憲主義に対応するのか。確かに、国制を明示的に変革しないまま別の政体を実現する、というのは、「元首政の手口に学ぶ」ともいえる。むろん、それは「ローマではない(『ローマ法案内』)」。
  • ハイリンド『ヴェローナの二紳士』〜もっと政治を!もっと権力を! - Commentarius Saevus

    吉祥寺シアターでハイリンド『ヴェローナの二紳士』を見てきた。一言で言うと、頑張ってるとは思うが私は全く面白くなかった。 まず、この戯曲は非常に困った作品…というかそもそもストーリーがちゃんとできてないし台詞もシェイクスピアの後の作品に比べると面白みが少なく、演出も難しいと思うのだが、この上演はただのハッピーエンドになっていて何それ…っていう感じ。この戯曲は主にプロテウスとジュリア、ヴァレンタインとシルヴィアという二組の恋人を中心に話が展開するのだが、プロテウスは途中でジュリアを捨てシルヴィアに横恋慕し、いろいろ悪巧みを使ってシルヴィアとヴァレンタインの仲を裂こうとする。最後、プロテウスがシルヴィアを強姦しようとしたところに最後ヴァレンタインが助けにきて、プロテウスは平謝り、それを見たヴァレンタインがプロテウスを許して突然シルヴィアをプロテウスに譲るとか言い出す…という驚愕の展開があるのだが

    ハイリンド『ヴェローナの二紳士』〜もっと政治を!もっと権力を! - Commentarius Saevus
    hhasegawa
    hhasegawa 2013/07/17
    「日本に帰ってきてから二回シェイクスピア見たんだけど、どちらもあまりにも非政治的で既にうんざりしてきた」「脱政治化」を好む傾向は万国共通とはいえ、日本で特に顕著に見えるのはどういうわけか。近世の遺産?
  • ナショナルシアター『アテネのタイモン』〜I predict a riot!オキュパイvs資本 - Commentarius Saevus

    ナショナルシアターで『アテネのタイモン』を見てきた。これ、シェイクスピアの中でも私が二番目くらいに低評価な戯曲だったのだが、公演を見て全く意見が変わった。これはミドルトンか誰かとの共作であろうと言われていて、都市喜劇ふうの(ミドルトンふうとも言えるかも)設定にシェイクスピアふうの悲劇的人物がいきなり現れるギャップがなんか私はあまり好きじゃなかったのだが、この公演を見てこれってこんなに面白い戯曲だったんだ…と思った。この芝居を褒めたマルクスは正しい。 ナショナルシアターの公演はたいていそうなのだが、ニコラス・ハイトナー演出のこのプロダクションもすごいモダナイズしてあって、話は美術館かなんかにTimon Roomという部屋ができる時のセレモニーみたいな場面から始まる(これだけで「オッ」と目を引かれる)。タイモンはスーツを着た芸術パトロンだし、タイモンの友だち面をしておきながらあとでタイモンが困

    ナショナルシアター『アテネのタイモン』〜I predict a riot!オキュパイvs資本 - Commentarius Saevus
    hhasegawa
    hhasegawa 2012/08/24
    昨今の資本に対する運動・暴動場面を導入した、『経哲草稿』で(のみ?)お馴染の『アテネのタイモン』新演出。直接行動する群衆がアルキビアデスのような煽動政治家に率いられる様相が現代の諸事情を連想させる。
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