WBA世界ミドル級タイトルマッチが15日、横浜アリーナで行われ、チャンピオンの村田諒太(帝拳)が挑戦者の同6位エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)に8回2分56秒TKO勝ち。初防衛に成功した。 終わってみれば実力差が如実に出た試合だった。スタートの村田は無理をせず、相手のパワーやクセを確かめる作戦だった。 「1、2ラウンドは“ポイントいらない”と思っていた。相手は序盤に右を振ってくる選手。KO率が低いといっても、やっぱり100%で振ってくればミドル級だったらダメージは残る。それをもらったら意味がないというか、賢くない選択ですから」 ところがふたを開けてみると、ブランダムラの分析にかかった時間はわずかだった。村田は初回終盤には早くも攻勢に出て、挑戦者にロープを背負わせるシーンを作る。 右ストレートの感覚をつかめていなかった。 この日よかったのはジャブだ。最初に出したジャブが挑戦者の顔面をと