完全に後続を引き離し、最後は流して悠々と勝利したエネイブル。日本馬は、またも世界との距離を痛感させられる結果になった。 いつになったら世界最高峰の頂に手が届くのだろうか。 菊花賞と有馬記念を勝った日本のサトノダイヤモンド(牡4歳、父ディープインパクト、栗東・池江泰寿厩舎)と僚馬サトノノブレスが第96回凱旋門賞(日本時間10月1日23時7分発走、仏シャンティ芝2400m、3歳以上GI、18頭立て)に出走したが、それぞれ15、16着に終わった。 芝コースは、サトノダイヤモンドが苦しめられた前哨戦のフォワ賞のときとほぼ同じ水分量の重馬場だった。レースが行われるころには雨は上がっていたが、凱旋門賞の前に行われた2つのマイル戦は1分37秒台と38秒台で決着するほど時計がかかっていた。 道悪で走らなければならないのはどの馬にとっても同じことなのだが、瞬発力が武器の日本馬にとっては、やはり厳しい条件だ。