OCLCが、2009年に発表して以降、米国の32館の図書館とともに開発を続けてきたウェブスケール図書館業務管理システム(“Web-scale Management Services”)を、2011年7月1日に一般公開する予定だと発表しました。同システムは、メタデータ管理、受入業務、閲覧業務、ライセンス管理、ワークフロー改善、を行うことができるクラウドベースのシステムです。これら32館と、ノルウェーの図書館コンソーシアムBIBSYS(100館以上を含む)が同システムを採用することを決定しているそうです。 32 libraries lead the way to Web-scale innovation—OCLC Web-scale Management Services on target for July 1 general release (OCLC 2011/6/2付けプレスリリース)
2011年5月18日、OCLCがディスカバリ・インタフェース“WorldCat Local”にいくつかの新機能を付け加えたと発表しました。発表によると、リンクリゾルバ機能(外部からのOpenURLリクエストをWorldCatナレッジベースを用いて処理)、ローカル書誌IDなどの導入館ローカルデータを表示する機能(将来的にはそれらによる検索も可能になるとのこと)、コースリザーブ機能、“Top 5”機能(検索結果ページの上部に5件だけWorldCatの検索結果を表示)、未所蔵資料に対して所蔵する別の版を提示する機能、ポルトガル語インタフェース、検索語のオートサジェスト機能、が追加されたようです。また、WorldCat Blogの記事によると、同様のオートサジェスト機能はWorldCatにも追加されたそうです。 WorldCat Local adds inbound link resolution
ノルウェーの大学図書館、研究図書館、国立図書館が参加しているコンソーシアムBIBSYSとOCLCは、OCLCの提供するウェブスケール図書館業務管理システムを採用することで合意したとのことです。 BIBSYS selects OCLC’s Web-scale Management Services(2010/11/9付けOCLCのプレスリリース) http://www.oclc.org/news/releases/2010/201055.htm BIBSYS http://www.bibsys.no/norsk/ 参考: OCLCのウェブスケールの図書館管理システムが本格運用に向けて前進 http://current.ndl.go.jp/node/16431 E925 – OCLCによる“ウェブスケール”図書館業務管理システム構築戦略 http://current.ndl.go.jp/e92
OCLCは2009年から、目録業務、蔵書管理、利用者情報管理、収集管理、ライセンス管理等の図書館運営にかかわるほとんどの業務を WorldCatのネットワーク上で処理できるようなウェブスケールの図書館管理システムの開発に取り組んできました。このほど、このシステムが、試行段階から製品化段階に移行したということです。限られた数の初期導入図書館に向けてではありますが、2010年7月1日から、収集管理と貸出情報管理のサービスが提供されます。今後サービス内容は、購読料管理、ライセンス管理等に順次拡大されていくということです。 Web-scale library management services available July 1 to early adopters http://www.oclc.org/news/releases/2010/201038.htm 参考: CA1721 – 動向レ
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