【ワシントン=有元隆志】米共和党は30日、全国委員長にメリーランド州のマイケル・スティール前副知事(50)を選出した。黒人が全国委員長になるのは共和党史上初めて。スティール氏は黒人初の大統領となった民主党のバラク・オバマ氏(47)に対抗し、党の立て直しを図る。 スティール氏は決選投票の末、サウスカロライナ州のカトン・ドーソン州委員長を91対77で破った。 スティール氏はあいさつで、「われわれは再び北東部で勝ち、南部で勝ち続け、中西部で新しい嵐を起こして勝ち、西部でも勝つ」と述べ、党勢挽回(ばんかい)にかける決意を表明した。 共和党は昨年11月の選挙で、大統領ポストを失っただけでなく、上下両院でも民主党に多数派を占められた。全国委員長は選挙運動や資金集めの最高責任者であり、スティール氏は2010年の中間選挙、12年の大統領選に向けて陣頭指揮をとる。 スティール氏は昨年の産経新聞のインタビュー