2019年、学校法人の土地取引をめぐる横領事件で大阪地検特捜部に逮捕・起訴され裁判で無罪が確定した大阪の不動産会社の元社長、山岸忍さん(61)が国に賠償を求めている裁判では、当時、捜査に当たった田渕大輔検事が山岸さんの元部下に行った取り調べの違法性が争点となっています。 20日、大阪地方裁判所で開かれた裁判では、山岸さん側の求めを受けて最高裁判所が国に提出するよう命じた、元部下の取り調べを録音・録画した映像の一部が初めて法廷で再生されました。 この取り調べについて検事は、これまでの証人尋問で「大きな声で長い時間追及したのは不穏当だった。元部下は誠実に取り調べに向き合っていないと感じ、真摯に向き合ってほしかった」などと述べています。 裁判は20日ですべての審理が終わり、国に賠償責任があるかどうかを判断する「中間判決」が来年3月21日に言い渡されることになりました。 一方、田渕検事については、