南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! ついに石黒正数のギャグ系コミック『それでも町は廻っている』(少年画報社)がテレビアニメ化された。まあ放送は他局での話なのだが……。 アニメ化される以前からその人気は絶大で、私の周りでも熱狂的なファンがわんさかいたけれど、私自身はといえば、手にとったのはごく最近だった。なにせ表紙には、メイドさん姿の女の子が映っていて、ページをひらけば、やはり同じくメイドさんの格好をした胸の大きいメガネっ子が、コーヒーを運んでいる。いかにも世のオタクたちに媚びを売っているような感じがして、初印象があまりよろしくなかったからだ。 第11回文化庁メディア芸術祭のサイトに、作者へのインタビューが掲載されているが、それによれば編集者からの要請により、コスプレやメガネ女子とい
先日、山形北部の庄内空港に用事があって寄った。 それにしても静かな場所だった。山形県立図書館だってもう少しにぎやかである。図書館以上に人気がないために、アナウンスがむなしく建物内にがんがん響き渡っていた。私は小型のノートPCであちこちうろついては客の少ないファミレスや静かな公園のベンチなどで執筆しているのだが、空港というのもなかなか執筆スポットに向いているかもしれない。人はいなくて落ち着いたシックな雰囲気。アンニュイな午後をすごせそうで、心のなかでシャーデーとか荒井由美の音楽が流れておりました。むろん皮肉だ。 庄内空港には、六本木のミッドタウンにも出店している豚料理で有名な平田牧場のレストランが最近できた。東京ではかなり繁盛していて、数少ない県内の優良企業。このレストランのテレビCMも県内ではがんがんかかっていたのだが……空港の閑古鳥パワーに負けたのか、祝日の夕飯どきにもかかわらずおそろし
しかし朝起きてテレビをつけたら、往年の馬場のファイトを思い起こさせるような中川財務相のスローモーな記者会見が取り上げられていた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090215-00000012-maip-pol(中川財務相 変調? G7会見でろれつ回らず) イタリア人の政府職員からは「彼はどうしたんだ」という声が聞かれた。 イタリア人だけでなく、 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090216-00000021-jij-int(中川財務相、G7会議中「居眠り」=大量解雇でも安穏?−米テレビ) アメリカ人も気にしている。こうして派手に日本でも報道されているのだからもちろん日本人も気にしている。 さてメディアとはそんな多くの人の疑問をすくい取って、真相を追求するものだと思ったのだが。財務相のあれは、原因はわからないが
「私は黒人の植民地化を唱えてきたし、実現するまでは訴え続けます。例の奴隷解放宣言は、植民計画の一環だったのです。何千という黒人がもう百年も北部で暮らしていますが、誰一人として白人教会の牧師になった者はいないし、裁判官、知事、市長、大学長―どれもいない。白人はいくつかの人種に区別されているわけではありません。みな混ざっているのです。そこへ黒人が同居する余地などないでしょう。といって奴隷や日雇い労働者、小作人はいりません。白人と黒人が同化するか、追い出すか、二つに一つ。アメリカ国民は、一人一人が最上の国民にしかなり得ないのです。社会生活でも政治の世界でも、黒人を平等に扱うなど、これほど嘆かわしい状況は考えられませんね。奴隷解放のためとはいえ、白人黒人の混血の国になるのは高い代償です」 第一部第四章「大物の衝突」より オバマ上院議員が次期大統領となる。 ということで急に読み返したのが、2年前くら
昨日のNHK「鬼太郎が見た玉砕」はとても面白かった。 主役を演じた香川照之の演技もユーモラスで、水木コミックにある悲惨と間抜けが同居したような味わいが作品によく表れていた。近年の戦争作品では一番面白かった。 http://www.nhk.or.jp/nagoya/kitaro/index.html(公式サイト) とはいえこの8月になると、まるで冷やし中華のように「戦争話始めました」とばかりにあの戦争を語りだすメディアの風潮が好きではない。急にこの月となると昭和天皇の「堪えがたきを〜堪え」という玉音放送や、老人たちがいっせいに「あの戦争は……」と語りだし、テレビの司会者は眉をしかめて平和の大切さを訴えだす。 戦争を語ることは重要だけれど、この「8月になる→戦争を振り返る」という仕組みにはもううんざりだ。月曜にうちの近くのパチ屋がやる「マンデー銀龍祭」のようで芸がなさすぎる。ある日本レゲエミュ
あの軍人さん、あれは一体なんなんだ。 驚いたが、とにかく違和感が残った。例の航空幕僚長更迭&退職の件である。 彼が書いた論文の中身にしても、自衛隊のエリート高官のわりにはひどく低レベルなものであり、歴史修正主義の内容がどうのこうのというよりもまず論文の書き方自体を覚えるべきだろう。(章立てもなく、だらだらとカラオケみたいにメリハリもなく書き続けるさまは、まるでゼミに入りたての学生の文のようだ) これまで「戦前」なるものを美化する人たちを多く見てきた。自衛隊のなかにそうした思想や哲学を持つ人間がいることも想像できる。私にしても戦後の価値観がベストだとは思っていないし、戦前の右翼や国粋主義者から学ぶところもいっぱいあると思っている。 しかしだからこそ違和感がぬぐえなかった。あの威勢のいい記者会見なんかを見ていてそれはさらに強まっていった。これまでの問題発言や論文の応募、反省もないまま自説を述べ
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