“戦争の手段”としてのフェイクニュース ウクライナ情勢をめぐり緊張が高まっていた2月3日。 アメリカ国務省のプライス報道官は記者会見で次のように述べていた。 「ロシアが侵攻の口実として、ウクライナ軍による攻撃をねつ造することを計画しているという情報がある。その一つは、宣伝工作のための映像の制作だ」。 アメリカ国務省・プライス報道官 その後、事態の悪化とともにネット上には様々な“フェイク”が飛び交うようになった。 メディア研究が専門の平和博教授は、自らを『フェイクニュースの収集家』と呼び、国内外のさまざまな偽情報・誤情報を調査している。 今回のロシアによる軍事侵攻をめぐっては、フェイクニュースが「武力行使やサイバー攻撃と連動する形で戦略的に使われている」と、危機感をあらわにする。 メディア研究が専門の平教授(桜美林大学) 今回の戦争は、武力行使と情報戦が入り乱れた「ハイブリット戦」だと言える