「成長戦略第3弾」を高らかに宣言する安倍首相(下段=死亡例も出し、回収された小林製薬の3機能性表示食品)/(C)共同通信社 死亡例5人、入院は114人、800人が体調不良を訴える──。小林製薬の紅麹サプリメント摂取による健康被害問題が日に日に深刻度を増している。紅麹サプリは国に届け出た上で「コレステロールを下げる」と表示していたが、こうした健康食品を「機能性表示食品」と呼ぶ。この信頼が揺らぐ制度導入を急いだのは安倍元首相だ。アベノミクスの成長戦略の一環として「結論ありき」で規制緩和を推進。制度開始時からの安全性への危惧を無視し続けた。 森喜朗元首相“お咎めナシ”に芸能界からも声上がる 自民裏金事件の幕引き急ピッチで世論の怒り増幅 ■経済最優先で国民の命をないがしろ 「健康食品の機能性表示を解禁いたします」 安倍首相(当時)は2013年6月、内外情勢調査会の「成長戦略第3弾スピーチ」で、そう