私は、FBIの特別捜査官として20年にわたって容疑者に罪を自白させる仕事をしてきました。長年の経験から学んだことは、容疑者たちは自分が気に入った相手にはあっさりと自白すること。そして、ほとんどの人々と同じように、人からああしろこうしろと指図されることは嫌がるということです。説得術は容疑者に無理強いすることなく納得させた上で自白をさせることができるので、取り調べには有効な手段です。 後に、私は説得術は個人や仕事上の人間関係にも重要な役割を果たすことに気がつきました。仕事をする上で2人以上の人が協働する場合はいつでも、それがレストランの予約であれ、チームへの加入であれ、意見が合うよりも対立する場合の方が多いでしょう、そうしたときにこそ説得術の力が役に立つのです。説得術には勝者も敗者もいません。説得術は自分が相手にしてほしいことを強制ではなく自発的に行うよう納得させる技術です。次にあげるシンプル