フリーソフトやアプリケーションのアップデートファイルなどをWebサイトからダウンロードした際に、ダウンロードが正常に終了したかどうかを確認するのは、実はあまり簡単な作業ではない。ダウンロードしたファイルを実行してみたら正常にインストールプログラムが起動できず、はじめてファイルが正常にダウンロードできなかったとわかることが多い。一見正常にダウンロードできているように見えても、たとえば通信経路上で悪意のある改ざんが行われていないかを確認するのも非常に難しい。つまり、ダウンロードしたファイル(データ)の「完全性」を確認するのは、何らかのツールや証明手段を使う必要がある。 ハッシュ値が一致すればオリジナルと同じと証明 こうしたファイルの完全性を確保する有効な手段の1つがハッシュ値(あるいは単に「ハッシュ」)である。これは、ハッシュ・アルゴリズムに基づいた「ハッシュ関数」を使用してファイル(データ)